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『天才作家の妻 -40年目の真実-(原題:The Wife)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


女性の話。グレン・クローズがノーベル賞を受賞することになった作家の妻を演じています。老夫婦なんすよねえ。夫は名のある作家で女たらし。グレン・クローズは夫の浮気癖に呆れながらも夫を愛している。

なんか長年いろいろあった夫婦なんだろなあって感じです。そこにノーベル財団から電話がかかってきてノーベル文学賞に選ばれましたってなる。それで夫婦そろって授賞式に行くってわけ。

それでいろいろと彼らの若いときの過去のことが描かれていって、この夫婦の関係がどうだったのかが明らかになっていきます。

作家として才能があったのはグレン・クローズのほうで、夫のジョナサン・プライスには才能がなかった。じゃあなんでジョナサン・プライスがノーベル賞に選ばれるような作家なのかというと、書いていたのはグレン・クローズだったというね。

なんかこういう話ってよくありますよね。画家で同じような話がありませんでしたっけ?妻に描かせて夫が作者のふりしてたっていうやつ。グレン・クローズは作家を志していたんだけど、時代は男尊女卑。作者が女性だというだけで、まともに読まれない。

グレン・クローズは書きたいけど、女性作家の地位を勝ち取るために表に出て活動することには後ろ向きだった。人生をかけて時代を切り開くという生き方を選べなかったわけですね。それというのもジョナサン・プライスを好きになったから。

ジョナサン・プライスは文学の講師かなんかで結婚して子持ちだったけど、離婚して教え子のグレン・クローズと一緒になる。

またさジョナサン・プライスが人たらしの優男なんだよ。才能ないけど口先で気持ちのいいこと調子のいいこと言うのがうまいっていうタイプ。若いときのグレン・クローズもジョナサン・プライスの言うことにうっとりしちゃったりしてんの。

ジョナサン・プライスは作家になりたくて小説書くけど才能ないので平凡なものしか書けない。でもグレン・クローズは才能あるからどう手直しすればいいか、どう書けばリアリティがでるかわかる。それで彼女が書くことにして、ジョナサン・プライスは家事や子育てをする主夫として役割分担する。世に出るときはジョナサン・プライスの作品ということで出す。

それでうまくやっていってノーベルまでいったわけ。この嘘関係は、夫婦ふたりともがのぞんでやってたこと。どちらかが強要したとか、いやいややってたとかはない。それがさ、授賞式でジョナサン・プライスがグレン・クローズに賛辞をおくるスピーチをしたことで崩壊する。

グレン・クローズは夫のスピーチを聞いてるうちに、積年の思いがあふれだしたっていうかね。なんかダム崩壊しちゃって離婚するだなんだと大騒ぎです。なんで怒っちゃったんだろ。スピーチは彼らの関係を知らない人が聞いたら、奥さんを最大級に褒めてるいいスピーチだねって思う内容なんだ。

グレン・クローズはやっぱ我慢ならなかったのかなあ。グレン・クローズが書いてたことに勘付いてる伝記作家のクリスチャン・スレーターが、ジョナサン・プライスは不安で後ろめたいから浮気に逃げてるんだっていってましたが、そうなのかも。

夫が表に出て自分が裏方でゴーストライターをするという関係はお互い了承済みの役割分担のはずなのに、夫は口ではいいことを並べたてるのに、実際は女とみれば浮気しようとする。行動が彼女を思いやってない。

そんな夫に毎回腹を立てるけども、いつもうやむやにうまくまるめこまれる。まあ、グレン・クローズはそういう夫が好きなんだからどうしようもないですけどね。

彼女自身がのぞんでゴーストライターになった。それが女性というだけで正当に評価しない社会に対抗する手段だと思った。でもやっぱりそうじゃなかったんだよなあ。心のどっかで違うというのがあったんじゃないんすかね。

女性というだけで下に見る男社会をうまく切り抜けたと思っていたけど、やっぱりそうじゃなくて虐げられたままだったと。夫のスピーチでそれが明確になったから彼女は我慢ならなかったのかな。自分自身にも腹立ったんじゃないすか。

それでも真実をクリスチャン・スレーターに語ることはない。真実を語って犠牲者として扱われるのもまたそれはそれで下に見られるっていうことになっちゃうから。


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