CPUと放熱板の間にグリスが塗られているらしいんすけど、これが経年劣化で乾いてボロボロになったり隙間あいたりしてパフォーマンスが落ちるらしいんですよ。CPUの熱がうまく冷却板に伝わらないと、ファンが回っても冷却効果が落ちるので、高速回転が止まらなくてうるさいってことになるらしいです。
CPUグリスはピンキリ価格で1000円以上するものもあれば、数百円のものもあります。まあ、数百円なら試しでやってみてもいいかって感じなので、安いCPUグリスを買ってみました。メーカーも性能もよくわからないとにかく安いやつです。
まずRZ83の裏蓋を外します。ケーブル類とバッテリーを外す。裏蓋のネジを外していくんだけど、中央のメモリスロットにアクセスする蓋も外します。蓋を開けたところにあるネジも外さないと裏蓋は外れない。
ファンと放熱板を固定しているネジを外す。ファンの電源ケーブルは外しておくのがいいですね。これでCPUがむき出しに。
うわー、CPUグリスがなんかグチャってますね。なんか塗り方雑すぎるような気がする。はみ出しまくってるし、なんかでこぼこにムラができてるし、塗りすぎじゃないのか、これ。グリスの状態は縁の部分はカピカピに乾いてるけど、中心部分はねっとりしてました。
この古いグリスを拭き取ります。拭き取りは特殊な溶剤とかはいらなくて、ティッシュでふくだけできれいにとれました。Core i7 7500Uって銀色の部分が2つあるんだね。いや、2個に分かれてるのが普通なんですかね。
2コアだから2個ってこと?4コアなら4つに分かれてるのかな?CPUを見たのが初めてなのでこういうもんなのかどうかわからなくてちょっと驚いた。CPUっててっきり1個のチップだとイメージしてたから。
新しいCPUグリスを銀色の部分の真ん中に、ブリッ、ブリッとうんこ盛り。塗り方はいろいろとあるらしいです。中心に米粒大を置く、ばってんに塗る、ヘラで全体にまんべんなく伸ばすとか様々。中心部分にグリスがくるように塗ればなんでもいいらしいです。
米粒塗りして、CPUクーラーを押し付けて伸ばす感じにしました。グリスの量はそんなにたっぷりと盛る必要もないらしい。これであってるのかどうかは、知らんけど、もともとの塗り方が、あんなに雑でも大丈夫なら、これでOKでしょう。
あとは元通りに組み上げて完了。効果のほどはどうかなと、しばらくいつものようにブラウザ開いてLINE FXの取引画面を表示させてみました。
その結果、効果のほどは感じられませんでした。まあ、温度を測ってないので実際にCPUの温度が下がったのかそれほど変わってないのかはわからないんすけど、使用してる感じでは、塗り直す前と塗り直したあとで体感での変化はほとんどないです。
メモリ増設したときは、体感で変化を感じられたけど、CPUグリスの塗り直しではそれほどの変化は感じられません。
もともと塗られてたCPUグリスがそれほど劣化していなかったからかな。それか、新しくぬったグリスがそれほど高性能なものではないからなのかもしれない。CPUグリスは冷却機能に関して大きな要因じゃないのからかもしれない。
CPUグリスの塗り直しはやってもやらなくてもどっちでもという感じです。メモリを8GBから16GBにしたときは、あきらかにファンが回転しなくなって体感で変化がわかりました。ノートPCが高温になってファンがうるさいとき、メモリが少ないのならメモリは増設したほうがいいです。
今回、RZ83のメモリ増設とCPUグリス塗り直しをやってみてわかったのは、ファンが高速回転してうるさいパソコンをどうにかしたい場合、もっとも効果的なのは室温を下げることだということです。
パソコン内部をどうにかするよりも、PCを使う環境温度のほうを変えるほうが効果は大きいです。エアコンをがんがんに効かせて、室温を極限にさげてダウンジャケット着てパソコンをいじる。これがPCの熱対策では一番じゃないすかね。
なんだか残念な結果になっちゃったなあ。今回効果があったら、デスクトップPCのLegion T530のほうもCPUグリスを塗り直そうと思ってたんだけど。CPUグリスがまだあまってるから。でもパフォーマンスがさほど変わらないのなら塗り直す意味ないですよね。