主人公はプロ棋士目指して子供のころから奨励会っていうやつに参加する。そこでめっぽう強い将棋指しがいてライバル視。そして月日がたって、ライバルのほうは期待の新人棋士としてめきめき勝っていき、主人公は勝てなくなっていってプロをあきらめ将棋をやめる。
子供時代を将棋一色で過ごしてきたから、これからは普通の楽しい大学生生活でもやってみっかと大学に入学したんだけど、まったくなじめない。勝てなくて将棋をあきらめたことが後引きづってるんすよ。
負けた、勝てない、まいりましたって心底認めて将棋をやめたなら、次のステップにいけるけど、主人公はそう思ってない。僕が一番将棋強いはずなんだ、うまくいかないのは僕のせいじゃないって思ってるから将棋に未練たらたら。
負けを認められない性格なんすね。まあ、負けず嫌いなのはいいけど、負けを認められずに気持ちをごまかしてしまうっていうのは、こういう勝負事のプロとしては難しいんだろね。どんな人でも勝ち続けることってないから。
大学でもうぇーいなノリになじめず浮いちゃう。酔っぱらって居酒屋で暴力騒ぎとか起こします。それでさ、ある日、父親がパソコンで将棋ソフトと将棋してるのを見ると、そのソフトがめっぽう強い。昔は将棋ソフトもたいして強くなかったんでしたっけ?
それがAIの自己学習とかそういうのが開発されてプログラムがよくなって昔とは段違いに強い将棋ソフトが開発されていて、もうすぐ人間も勝てないっていうレベルになってるのを知る。主人公はこれだ!って飛びつく。
人間に勝てる将棋プログラムを開発するという目的を手に入れて、リベンジ開始です。大学のAI部にはいってお決まりの個性的な感じのプログラマーからプログラミングの手ほどきをうけて将棋ソフトの開発に寝食を忘れて取り組む。
一方かつてのライバルは期待の新人プロ棋士として話題の人物になっていた。そんな二人がプロ棋士と将棋ソフトの対局というイベントで対戦することになるってわけ。
その対局をとおして主人公は敗北を認めて受け入れて成長したって感じです。将棋のことはなんもわからんけども、将棋の知識ゼロでも楽しめましたよ。将棋ってメディアでとりあげられること多いですよね。
プロ棋士の話題もけっこう長時間やりますよね。若い人ですごい強い人があらわれたって何年か周期でフィーバーがおきるし。将棋って人気あるスポーツなんだなあ。自分は将棋やったことないし、まわりにも将棋やってる人いなかったけど競技人口多いのかな?