まあ、なんか息苦しさを感じているっていうのはわかります。夫や夫の両親は彼女のことをアクセサリー感覚にしか思ってない。なんの取り柄もないあんたがわたしらの仲間に加えてもらって良かったねって感じ。彼女のことは、ペットみたいなもんですかねえ。
自分のことを見てない、相手にされてないと感じる彼女は、ある日、ビー玉を飲み込んでみる。何日かしてトイレで出てきたビー玉を回収。なぜか気持ちが晴れてウキウキになる。そこからどんどんいろんなものを飲み込み始める。
なんかそういう行為がミステリーな展開になっていくのかと思って期待してみていったんだけど、単純に病気の話で、彼女のこの症状は彼女の過去にあったというよくあるトラウマ話に着地してて、始まったときの奇妙な興味ひかれる感じは、終わってみると霧散していました。
彼女は母親がレイプされてできた子供だった。それで母親から微妙な距離感で扱われ続けて育ったことが彼女の心の傷になってて、それがまた彼女をもののように扱う夫家族との暮らしで悪化したっていうね。
彼女はレイプ犯に会いに行く。それで過去の精算をして新たな自分の人生をやり直すみたいなエンディングになってました。終わってみれば、ミステリー・サスペンスというより、難病ものドラマでした。