そういうつまらない展開が1時間ぐらい続きます。ブレイク・ライブリーが苦悩しているというのを見せるのに長い時間費やされていてげんなりする。いや、それはもうわかったからみたいな。訓練とか修行のシーンをえんえんとやってる。それがまたつまらない。
訓練といってもとくにちゃんとした訓練でもない。おい、おまえやれるのかい?おいおまえ?みたいな根性だめしみたいなことをうだうだやってるだけで、全然訓練してない。ブレイク・ライブリーは素人のまんま。
政府機関がテロ組織壊滅のための安い捨て駒として素人を洗脳して復讐者に仕立ててるってことなんやろね。プロを育成するより、適当に素人をだましてやる気にさせて使い捨てしたほうが安くつくって感じなんだろ。
映画のほとんどがつまらないことに費やされている。話の感じや流れとしてはリュック・ベッソンの「ニキータ」みたいなのと似ているかなあ。ニキータはけっこう好きな映画なんだけど、これはいまいちだった。
ブレイク・ライブリーはイメチェンしたかったのかな?演技の幅を広げてこういう役もできますよって見せたかったんだろう。ブレイク・ライブリーといえば、ゴージャスに着飾ってニコニコ微笑んで、華やかに男たちを楽しませるみたいな美人の役専属みたいな人。
それがこの映画ではすっぴんで髪の毛ぼさぼさで見るからに不健康で男たちが逃げ出すようなすさんだ女を演じている。いつもと真逆の役。いつもと違うという意味での脱皮は成功している。でも映画自体がおもしろくないからイメチェン成功とはいえないかも。
ハリウッドの女優は年齢とともに役がなくなっていくから、できる役の幅を広げて自分で居場所を作っていかないといけないんだろうなあ。若い時は典型的な金髪美人で映画の添え物みたいな役がくるけど、年齢があがるとそういう華やかさ担当みたいな役はなくなる。
だからそっから殺人者の役やったりタフガイスパイでアクションやったりとかして生き残りを模索するんだろね。ブレイク・ライブリーもそういう年齢になってるということかあ。
終わり方はなんか続編でもありそうな感じだけどあるかな?凄腕工作員の誕生ドヤっみたいな雰囲気だったけど、うーんどうなんだろ。ヒットしてたらリズム・セクション2とかどうとでもできる設定ではあるけどね。