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『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(原題:THE POST)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


新聞社の話。なんか陰謀論のスパイ映画かと思ったら、実話をもとにした新聞社の話だった。70年代にアメリカ政府がベトナム戦争やってたときの機密文書を手に入れた新聞社がそれを記事にするかしないかの決断の物語。

監督スティーブン・スピルバーグ、主演メリル・ストリープ、トム・ハンクス。もうなんかすごい安定感のある布陣ですけども、古臭いとも思っちゃうメンツだなあ。まあ、ちょっと映画も古いって思っちゃったなあ。

描かれている時代が70年代だから絵面が古いのはまあそうなんだけど、映画の作りとしても古いというか、内容も描き方も古いように思ってしまった。新聞社をヒーローとして描いてるのがなんかしらけるというか、なんかそんな単純に善玉みたいにメディアを描かれてもなあみたいに思っちゃった。

政府が隠していることを暴く、自分たちが訴えられてすべてを失うことになるとしてもっていう描き方だったけど、うーん、そうなのかなって。それってリアリティあるのかなって思ってしまった。マスコミって商売でやってるんだし、ビジネスとして勝機があったからやったという面もあるんじゃないのかって思ったんだけど。

国民の知る権利は、どんな権力者からの圧力でも覆せないみたいなことメディアはいうじゃないすか。国民のために俺らやってんだみたいなさ。いやいやそうですか?っていうね。権力者にべったりくっついて自分も権力者グループの一員になってるメディアの人もいるし、知る権利といいつつ自分たちに都合が悪い領域には絶対に触れないし。

なんかこの映画は綺麗事にしちゃってると感じてしまう。メリル・ストリープやトム・ハンクスが善人として薄っぺらく描かれすぎている。深みがないんだよなあ。ただの正義の人みたいに単純化されてて冷めるっていうかね。

トム・ハンクスなんてただのスクープ中毒のトップ屋だろとか思ってしまうし、メリル・ストリープにしても女性ということで周囲の男たちに軽く見られることを利用して自分がしたいようにする策士だと思ったし、どっちも善意で動いているとは思えない。

まあ、わかりやすくキャラを作って、対立構造も単純に政府が悪で新聞社がヒーローっていうことにして劇としてうまくできてるとは思う。よくできてるけどなんか違うんだよなあみたいな。

現実をあまりにも簡単にまとめてるって感じっていうかな。あっさい話に見えちゃうっていうかなあ。マスコミ側の描き方にもうちょい厚みがほしいなって思っちゃう。これが昔の古き良き時代の映画ならこういうもんだって思うけど、けっこう最近の映画ですよね。

メリル・ストリープやトム・ハンクスの側にもっと打算的なものっていうか、ビジネスとしての計算があったと思うんだけど、そのへんがまったく描かれてないのが物足りない。綺麗事で終わっちゃってる。



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