ファッション業界にいていけてる家にハンサムな元作家の夫をもつ息子の友達のママ、ブレイク・ライブリーと知り合って仲良くなる。出会って数週間なのにお互い腹を割ってなんでも秘密を話せるような関係になる。
ある日ブレイク・ライブリーから出張があるから子供を預かってといわれてアナ・ケンドリックはそうするんだけど数日たっても彼女は帰ってこないし連絡もなくて……。まあミステリーサスペンスなのかな?
よく内容を知らずに見始めたから、てっきりコメディだと思ってた。よくあるじゃないすか。凸凹コンビものっていうかさ。境遇も立場も懐具合も違う二人がひょんなことから仲良しになって友情を育むみたいなコメディ・ドラマ。
あれだと思ってたし、最初のほうはもろにそんな雰囲気なのです。それがブレイク・ライブリーが失踪してから犯罪サスペンスものっぽい展開になっていく。ブレイク・ライブリーに巨額の保険金がかけられていたり、アナ・ケンドリックがブレイク・ライブリーの夫といい仲になってまるで自分の家のように振る舞いだしたり。
アナ・ケンドリックが実は悪いやつなのか、夫のヘンリー・ゴールディングもあやしいし、ブレイク・ライブリーも生きてるのかみたいな。みんなあやしくなってくる。
で、なんか話がとっ散らかり始めます。ブレイク・ライブリーが双子だったとかいう設定がでてきて、なんだそりゃみたいな。
最後のオチも、うーん…って感じですっきりとしない。いったいなんだったんだろうみたいな。かなり暗い話だと思うんすよ。近親相姦とか親殺しとか双子の妹殺しとか保険金詐欺殺人とか、陰鬱な設定なので、不穏でダークな犯罪ものっていうトーンで描くこともできたと思う。
でもこの映画は基本コメディっぽい明るいムードで描くんです。ノーテンキな感じ。それが狙いなのかな。陰惨な話をあっけらかんとした明るいムードで描く。そのギャップの面白さみたいなのを狙ってるのかも。
その試みが成功しているとはあまり思えないけど。原作小説があるんですね。ダーシーベルの「ささやかな頼み」っていうのが原作。
よかったのはファッション。ブレイク・ライブリーのきめきめのゴージャスなファッション。アナ・ケンドリックのダサダサな野暮ったいファッション。どっちも楽しめます。
家もよかったですね。ああいう家に住みたいなあって思ったら、あの家550万ドルするらしいです。高え~。