だから内容はさっぱりなんだけど、なにかしゃべってる三島由紀夫と東大生の映像がおもしろくてそれだけでけっこう見れてしまう。当時の人が現在70超えて出てきてなにかしゃべってるシーンもあるんだけど、それはあんまいらないような気がした。
全編当時の映像だけで構成したほうがおもしろくなったかも。当時こんなんでしたっていう映像だけ丸投げで、解説はなし。だって結局、うまい説明なんかできないんだから。
やっぱなあ。時代の空気というか、当時がどういう時代だったのかというのが、実感をもって理解できないと三島由紀夫の言葉の意味も意図もよく理解できない。
いや、どう説明するのが正しいのかなんてないのかな。正解なんて言葉にないというか。言葉は抽象的なものだから、何かを言い表そうとして言葉を重ねれば重ねるほど明確になるわけではない。
うーん、しかし頭のいいやつっていうのはよくわからないことを考えているんだな。頭がよすぎるのも考えもんですね。三島由紀夫は小説という形で言葉を操る天才だったわけだけど、言葉の限界というのも感じて、ああいう行動に出たのかな?
できるやつっていうのはいろいろ考えちゃうんだろな。