なんか前半がすごいだるいんすよ。悪ガキたちの悪ふざけタイムが長すぎる。こんな長いんだみたいな。テレビ放送のときは相当カットしてたんすね。見るのやめよかなって何回か思った。高校生ぐらいのジョシュ・ブローリンがでてきて、うわー、ジョシュ・ブローリンってグーニーズ出てたんだってびっくりした。
主役は兄貴がいるからなのか、はやく自分も大人になりたいと思ってる喘息持ち。お仲間はスペイン語達者で軽口たたくお調子者、食いしん坊で注意散漫な太っちょ、おかしな発明ばかりしてる中国系、あと誰かいたっけ。子供はそんぐらいでしたっけ。
あとはジョシュ・ブローリンの同級生のチアリーダーとその友達。それと犯罪一家のおじさんみたいなおばさんとその息子たちの3人組のワル。これだけの登場人物の紹介が前半。それが長い。ここを耐えて、海賊船の宝探しが始まるとけっこうスピーディーにいくので我慢ですね。
冒険もまあ子供だましといえば子供だましなんすけどね。罠とか危険が迫ってそれをアイディアで乗り越えてっていう繰り返し。死ぬかっていう状況なのにチアリーダーが発情してて、どこでもイチャイチャしだすのが笑えた。
いやー、懐かしさだけじゃなくてけっこう楽しめちゃったなあ。それというのも、出てくる子供が大人が考えた嘘くさい子供じゃないのがよかったですね。よくさ、子役子役した子供がでてくる映画があるじゃないすか。
子供がそんな口のきき方しないだろっていうね。大人が適当に考えた子供像を子役がハキハキと演じてるみたいなやつ。子供を天使みたいに描くあれ。あれしらけるんだよなあ。グーニーズにはそういうのがなかった。もうね、とんでもなくひどいやつら。
子供のやな面がこれでもかって出てる。ギャーギャーわめいてうるさいし、それぞれがそれぞれやりたい放題やってる。これぞクソガキって感じなのがいいんだよなあ。子供を行儀よく描いてないのがいいなって。ピュアさのかけらもない。俗にまみれたセルフィッシュモンスターたち。
そんな子供たちとの対比なのか、ピュアで純粋な心の持ち主という役回りをスロースというキャラクターに割り振っている。純粋な心の持ち主でピュアなんだけど、見た目で怪物だと言われてしまう彼。
純粋さは現代社会の中では生き辛さになっちゃうっていうのを表してるのかな。欲まみれの人間しか出てこない中で彼だけが純粋に家族愛を求めてたからなあ。
しかし欲まみれなやつしかでてこない映画ですね、よく考えたら。主人公の家が地上げにあってるという設定もなんだかわかるようでわからない。ゴルフ場開発で主人公の家の土地が追い出しくらってるらしいんだけど、なぜか金を払えさもなくば立ち退けっていう話になってる。
地上げなら地上げ屋がお金払って土地を買うわけだから、主人公のおやじがお金をはらうってのがわからない。どういうことなんだろ。あの家、借地権の土地に建ててるってことなのかな?
いやそれにしてもあんな辺鄙な土地にゴルフ場作るってなるかな?いい土地には見えないけど。最後、宝石ゴロゴロ、でっかいダイヤモンドやサファイアやルビーをゲットしてこれでお金が払えるぞってワーイってなってたけど、宝石の所有権は彼らにあるのだろうか?
まあ、そんなことはいいけど、宝石がガラス玉にしかみえないのが適当やなって思った。それにあの海賊船って沈んでなかったっすよね。どうなるんだろ。まあ、そんなこといっても仕方ないんだけどね。