西部劇っぽいですね。困ってる村人を流れ者の凄腕ガンマンたちが救うために戦う。それをベトナム戦争を舞台に同じことやってる。幼い子供や子犬をだしてくるのもなんか西部劇だなあって感じしました。
グリーン・ベレーは精鋭勢揃いの特殊部隊だというイメージがあったんだけど、この映画のなかのグリーン・ベレーはあんまりそういう感じがしません。かなり年取ってて、腹回りがでっぷりしているジョン・ウェインが自ら乗り込んで現地で作戦に臨んでるのが、無理あるように見えた。
指揮官として後衛で司令を出すのはありだけど、実際に作戦に参加してるのはさすがにどうかと思ったなあ。メンバーもお調子者の調達係がいたりと、なんだかまったりしたお気楽ムードが漂う顔ぶれで、特殊部隊って感じはあんまりしなかったです。
言語が堪能で武器にも詳しくてみたいな説明を記者相手にやってるシーンがあったけど、どうも普通の軍人と何が違うのかよくわからないって感じしました。
映像は迫力あるとは言い難い映像だった。まあ、古い映画なのでそんなに期待はしてなかったのでがっかりはしなかったです。こんなもんだろうなみたいな。爆破は派手です。ヘリコプターが墜落するシーンがあったんだけど、なんかふわっとソフトに墜落してて笑っちゃった。
敵の司令官を拉致する作戦を成功させたジョン・ウェイン。しかし数多くの部下を戦死させその代償は高くついた。なついていたグリーン・ベレーの兵士を亡くし途方にくれ、僕はどうなるのというベトナムの孤児に、俺がついてる、お前はグリーン・ベレーの一員だろと元気づけて夕日が沈む浜辺を歩いていくラストシーン。
また夕日っていうのが西部劇っぽいですよねえ。戦争映画というより西部劇の感覚で見るとけっこう楽しめる映画なのかもしれません。