天地真理がかつてスーパーアイドルであったことを知らない世代なので、天地真理がジョニー大倉とラブシーンを演じていても、金属バットふりまわして血まみれになっていてもとくになんとも思わなかったんすけど、天地真理がアイドルだったのをリアルタイムで体感していた人には衝撃的だったのかな?
なんだっけ、白雪姫というキャッチフレーズで大人気だったとか。かわいいお隣のお姉さんみたいなキャラだったのが、こういうちょっと怖い雰囲気のある男と女の恋愛サスペンスで、ベッドシーンもある映画にでるって、すごいイメージ転換ですよね。
まあそういう映画外の話題はさておき、映画はけっこうおもしろいんすよ。これって日活ロマンポルノなんすかね?ベッドシーンが3回ぐらいあれば、ほかは自由でおなじみの日活ロマンポルノ。そんな制約のおかげなのか、けっこうおもしろいの多いです。
ある大雨の日、ジョニー大倉は海に身を投げた天地真理を助ける。事情を聞くと、嫉妬深い夫に困り果て逃げ回っているという訳あり。だったらうちにいていいよってジョニー大倉の部屋に天地真理は住むことになって二人は恋人になる。
まあそれでいろいろありまして天地真理が言ってることは本当なのか嘘なのか、嫉妬深くて手に負えない夫というのは、実は逆で彼女のほうがおかしいのではないのか。ジョニー大倉は疑心暗鬼になっていきます。
そこに変な殺人事件なんかもおきるもんだから、天地真理への疑惑がどんどん大きくなっていく。調べれば調べるほど疑念が大きくなって、ジョニー大倉は天地真理に疑いの気持ちをぶつける。
おかしいのは彼女で、出会いも偶然ではなく仕組まれたもので、俺は夫に濡れ衣をきせるための当て馬だったんじゃないのかと。
まあ、天地真理があやしすぎるのでそういう気持ちになってしまうのも致し方ないけどね。結局、天地真理は無実だったわけなんだけど、ジョニー大倉と信頼関係が築けなかったというショックで飛び降り自殺をしてしまう。
女はミステリアス。そういうことでしょうか。男と女の危険なミステリーでした。
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