アンディ・ラウは盲目の探偵。元刑事で今は未解決事件を調べて容疑者を見つけて通報して報奨金をもらう生活をしている。目は見えなくても現場検証して事件のヒントを見つけ出し犯行を脳内で再現して解決する凄腕。
冒頭、パイプ洗浄剤をビルの屋上からまく事件を解決したが、元同僚刑事にうまく使われ報奨金はもらえない。でもそこで犯人逮捕に活躍した女刑事の運動神経の良さに目をつけて助手として使うことを思いつく。
女刑事には子供時代に女友達が失踪したという謎の未解決事件が心残りであって、それをアンディ・ラウが調べるかわりにアンディ・ラウの捜査に協力することになります。盲目の探偵と武闘派女刑事の助手というコンビが結成されて数々の事件にいどむってわけです。
設定としてはわかるんだけど、話がこんがらがりすぎてよくわからないんです。アンディ・ラウの過去の話、憧れの女性とのことや、死体安置所での事件、デカ足窃盗犯の話、少女失踪事件の話、鉄板焼きシェフの痴話喧嘩などが、こんがらがってあっちこっちに話がとんでいくので、何がなんだかよくわからない。
アンディ・ラウとサミー・チェンの凸凹コンビのやりとりはおもしろいんだけど、今のシーンがなんなのかがよくわからないから、おもしろさも半減です。お話をもっと整理してみせてほしかったなあ。
話があっちこっちにいくのに加えて、映像もアンディ・ラウが脳内で再現している映像と現実とがごっちゃに描かれているので、さらに混乱してきます。昔のことなのか今のことなのかもよくわからなくて、何もかもが混乱していく。
まあ、やっぱり飯のシーンですね、見どころは。アンディ・ラウが運転しているサミー・チェンにあ~んして食べさせてるシーンとか仲良しでいいねって感じでおもしろい。あーんされて、おいちいって喜んでるサミー・チェンがかわいいし、はーい、あーんってやって、あげなーいこっちで食べちゃう~みたいなアンディ・ラウもおもしろい。イチャイチャがおもしろいです。
鉄板焼とかも出てくるし。土産物屋みたいなところでスイーツや煎餅みたいなのを買い込んで、犯人の運転するタクシーで爆食いするアンディ・ラウとかもおもしろい。飯のシーンがいっぱいでてくるね。冒頭でもサミー・チェンがお使いで夜食を屋台で買い込むし、目が見えていたときに同僚と一緒にアンディ・ラウが食べていたのは屋台のモツ煮込み。
失恋少女誘拐殺人犯がアンディ・ラウたちが訪問していたときに作っていたのは野菜炒め。ストーリーはおいておいて、中国飲茶グルメめぐり映画として見ればなかなかいいのかもしれないです。
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