渡世人の藤純子が揉め事を見て憤り最後に殴り込みにいくパターン。パートナーは鶴田浩二。この組み合わせを何度見たかっていうぐらいよく見た組み合わせですね。実際はどうなんだろ。しょっちゅうこの二人の任侠ものを見てるような気がするけど、実際はそんなに共演してないのかな?
藤純子が幼い頃に生き別れた母親と再会する。母親は今回の悪役の女になってる。まあ、いろいろあって悪い男に拾われたっていう感じです。すぐに藤純子が自分の娘だとわかるし、藤純子のほうも母だとわかるんだけど、敵対する関係になってるから、素直に母だといえないおっかさん。
辛いんだけどさ、その辛さを藤純子が全然わかってあげないのがまた辛い。鶴田浩二の娘が拉致られてしまう。その居場所を知ってるのなら教えてと、まともに乗り込んできて母親を問い詰める藤純子。
いやー、そんな殺生なことよくできまんなあみたいな。おっかさんの立場をわかってあげてよって思ったなあ。はいはいって教えたら悪党からどんな仕打ちをうけるかわからん藤純子じゃないのになあ。せめて人目につかないところで聞くとかさ、そういうことできないのかなって。
人を助けるのが本物の任侠道と思って生きてる渡世人のくせに正論で人を苦しめてる藤純子。なんかダメでしたね。
オープニングからして、何があったのかはわからないけど、親分とさしでタイマン勝負させてもらいますと、馬車をとめてバッタバッタと斬りまくる。なんか揉め事があって、藤純子が正しくて、相手に非があることなんだろうけど、どうもね。
まっとうな人の道を説こうが、結局は一匹狼の渡世人。自分は強いから正論をはけるわけで、組織に所属しないから組織のしがらみもない、今いる場所が居心地悪くなれば、別の土地に行くだけだし。
やっぱダメですよねえ。ヤクザものが人情とか人のまっとうな生きかたみたいなのを語っても。人の気持ちを一番わかってないのが藤純子じゃないかとか。そうおもっちゃいました。
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