内容はあんまりない。ないっていうか、どうも薄いですね。同じような不良もので「ビー・バップ・ハイスクール」っていうのがあったけど、あれは熱くて、古いけど今見ても見れるところはある感じなんだけど、この湘爆はどうも見どころがない。
乱闘にライブ感があまりないし、江口洋介たちがあまり主役っぽくないっていうか、ドラマがふわっとしてるっていうかな。
江口洋介と織田裕二、我王銀次たちの見た目のハマり具合だけがいいところかな。紫色のリーゼントなのに、なぜか似合ってる江口洋介。あんな変な髪型と色なのに、普通に見えちゃう不思議。
清水美砂のデビュー作品でもあるみたいです。清水美砂どこにでてるんだ?って最初よくわかんなかった。江口洋介の彼女のアラレちゃんメガネかけてる人が清水美砂だった。地味な髪型とでかいメガネのせいで、全然印象が違って別人みたいだったです。
あと杉本彩とかも出てきました。若い。もうとにかくみんな若者なんだよ。1987年の映画なので、当たり前だけど、竹内力も若いんだよなあ。感想は若い、それぐらいしか思いつかない。
話は族グループたちの喧嘩。江口洋介たちは、湘南の暴走族。そこに横浜銀蝿の翔率いる地獄の軍団とか、竹内力率いる横浜御伽とかがやってきて小競り合いになるっていう感じです。
小競り合いの内容が、ぼんやりしてて、なんで揉めてるのか、揉めてないのか?みたいなよくわからない描き方になってて、対立構造が明確になってないので、よくわからない。清水美砂を人質にとるとかさ、なにか卑怯なことを敵がやって江口洋介らがブチ切れるとかさ。
そういうわかりやすさがないのでなにやってんだろ?みたいな間延びした時間が続いてしまう。最後の竹内力とのチキンレース勝負も、どういうこと?みたいなよくわからない決着のしかただし。
江口と竹内の揉め事をちゃんと描いてないから、見れないんだろね。なんか公開当時も不人気だったらしいけど、これはそうなるだろね。江口洋介と織田裕二の見た目はばっちりなのに、ドラマがこれじゃあがっくりきます。
江口洋介が手芸部の部長やってるのがおもしろおかしい。見た目不良なのに、手芸の腕前がすごくて、部員に部長すごいですとか尊敬されてる。どういう設定なんだか。原作の漫画がそういう設定なのかな?
湘爆は漫画読んだことないので、どの程度マンガの雰囲気を実写でできてるのかわかりません。
海とか出てくるんだけど、いまいち湘南っぽさのある映像も少なくて、昔の町並みを楽しむこともいまいちできないし、やっぱり見どころがない映画です。
江口洋介と織田裕二は、その後、主役をやる人気俳優にどっちもなっていったわけですけども、これ以降共演とかありましたっけ?そろそろ共演とかしてるの見てみたいものです。
まあ、この湘爆で共演してるとはいえ、二人が一緒の画面でがっつり演技し合うようなシーンはなくて、共演してるイメージほとんどないんですけどね。
江口洋介と織田裕二がバラバラに出てくる感じで、湘爆という同じチームなのに連帯感まったくなし。なんかそれに銀蝿の翔の出番がやたらと長くて、江口洋介たちの影薄いみたいな。
マンガの湘爆にはいろんなエピソードがあるとおもうんだけど、なんで映画はこんなにゆるい話になってるんだろう。よくわからない。
織田裕二はやる気満々でギラギラしてました。やってやるぞっていう意気込みがにじみ出てて、演技どうこうというより成りあがってやるっていう気合がすごい感じしました。
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