膨大な量の書類に一から目を通して、時系列を整理し、誰が何をどこで行ったのか、それにたいしてどんな報告や対応があり、なにがあったのかを整理するのは気が遠くなるような作業。
あれ何年もやってましたよね。時間の経過がよくわからなかったけど、かなりの年月がたっているみたいだった。
CIAの拷問みたいな尋問方法って問題になってましたね。24時間デスメタルを大音響で流してライトで照らして眠らせない。壁にガンガンぶつけたり首をしめたり。顔に布かぶせてそこに水をかけて水責め。
棺桶に虫と一緒に閉じ込めるとか。
そういう拷問みたいな尋問方法がどうして導入されたのかという部分も描かれていました。テロがおきたあと、国の危機だってことで、なにかしなければとみんな浮足立っていた。次のテロ計画の情報をなんとしても入手して防がなくてはと。
そこに画期的な尋問方法があるって売り込みがあったみたいです。二人の心理学者が提唱する尋問方法がプレゼンされて採用される。科学的な裏付けがある効果的な尋問方法という触れ込みです。
人間の尊厳を奪い、何をしても無駄と思うところまで追い込めば従順になってなんでも喋るっていう理論らしいです。今までの尋問方法だとテロリストも対抗策を知ってるから役に立たない。この方法は有効です。科学的ですっていうね。
それで拷問みたいな尋問がされていくんだけど、効果はあがらない。この拷問によって得られた有効な情報はない。冷水をあびせて放置された対象が死亡する事象もおきる。現場のCIA職員から、こんなことしても有効な情報はとれないという報告もあがっていく。
心理学者は尋問相手が嘘をついているということがわかったことが成果だとかいう。効果がないことは明白なようです。
でもなぜか効果のない拷問みたいな尋問が続けられた。CIA内部でもこの方法には有効性がないという判定がされたという報告書もあるんだけど、握りつぶされて隠蔽されたりしてんの。
そういうCIAの隠蔽をアダム・ドライバーが膨大な資料から読み取ってレポートにする。CIAは自分たちの失敗をもみ消したいので、あれこれ妨害工作したり、レポートは間違ってると抗弁したりとかいろいろやります。
機密情報漏洩防止、職員の安全のためとかを理由に固有名詞や地名やいろんな情報を黒塗りで塗りつぶして、レポートを判読不能にしようとする。
アダム・ドライバーはこんなひどいことが隠蔽されるなんてとんでもないって、すごい感情移入してて、なんとしてもこのレポートを完成させて公開までもっていきたいと頑張ります。
CIAの妨害があって、このままでは握りつぶされてしまう。こうなりゃ最終手段でマスコミにこのレポートをながしてしまおうかってアダム・ドライバーは追い詰めらるんだけど、やっぱりそれではダメだ、正規のルートで公開までいかないとって思いとどまる。
議員のアネット・ベニングたちも、CIAの過ちを隠蔽するのではなく、公開し、この失敗の反省を次に活かせるアメリカでありたいということで、レポートは公開までいきます。
でも最後にエンドロールでどうなったのかっていう後日談みたいなのが語られてたけど、この拷問にかかわったCIAで処分されたものはいないし、かかわったものの中には出世したものもいるってなってました。
うーん、心理学者も巨万の報酬をもらったみたいだし、拷問によって苦しめられた無関係の人や死んだ人がひどい目にあったけど、償いもされずにうやむやになっただけみたいな。
ほんと気をつけないといけないですね。通常とは違う非常事態になったときに、おかしなものがスルッともぐりこんでくる。
画期的な尋問方法ですって売り込みがあっても、平時だったら、これ拷問じゃないかって冷静に判断されて採用されてないんじゃないのかな。
混乱して誰もがなにかをしなければと冷静さを失ってるときだから採用されたし、効果がなくてもそのまんまになったのかなあと。