話の真相が主役。謎から始まって、最後に真相がわかって終わりっていう仕掛けが主役の映画でした。だから、後半、どういうことかわかってからのだるさがひどかった。無意味なスローモーションで引き伸ばししてるって感じてしまった。
こういう仕掛け系サスペンスは、どのタイミングで真相を観客にばらすのか難しいですね。前半は謎で緊張があるけど、謎が解けた時点で緊張が切れてしまう。
5年前に事故で死んだ兄のことを引きずるニック・ロビンソンと母親のエイミー・ライアン。兄の死で家族は崩壊したらしいです。
母親は図書館の仕事を失い、父親は若い女にはしり離婚、ニック・ロビンソンは新しい生活を始めていたが、自転車事故で骨折して母親のもとに帰ってきてる。
そこに兄の彼女だったマーガレット・クアリーが訪ねてくる。彼女は妊娠してて、この子の父親は兄だと言うのです。5年前に兄と関係をもってから誰ともつきあってないから、これは兄の子なんですということを真顔で言う。
当然信じられるわけもなく、母親やニック・ロビンソンは不審に思って調べ始める。
マーガレット・クアリーが変な占いや宗教にはまってるのか、狂ってるのか、誰かが裏で糸ひいいてるのか。
なんか事故のきっかけをマーガレット・クアリーが作ったらしくて、母親は彼女のことをよく思ってないんすよ。それも後半になってからどんな事故だったかわかります。
現在の出来事の合間合間に過去の回想がはさまれて、兄が死んだ事故がどういう事故だったのかもわかっていく。
元夫グレッグ・キニアと共謀して、息子の精子を死んだときにとってて、それで人工授精したのかとかも疑います。元夫がマーガレット・クアリーの家賃を払い続けてたり、あやしいことしてるので。
前半の謎のムードはよかった。
でも後半、全体像が見えてくるともうダメなんすよ。そういうことね、ってわかったところからの展開に興味がもてない。
産気づいたマーガレット・クアリーが病院に駆け込む描写と、犯人とニック・ロビンソン、エイミー・ライアン、グレッグ・キニアがどたばたやる描写が並行して描かれる。
まあ、犯人というかさ、マーガレット・クアリーの子供の父親なわけですけども、無理やりサスペンスの状況を作ろうとしてる感じがして萎えてしまった。
マーガレット・クアリーが住んでるのは老夫婦の家の離れの家なんすよ。マーガレット・クアリーは実家と関係悪くて、この老夫婦が後見人として彼女の世話してる。
老夫婦の夫ブライアン・コックスは元警官で交通事故を担当したことが縁でマーガレット・クアリーの後見人になったらしいけど、このひとの良さそうな爺さんは、睡眠薬をマーガレット・クアリーにもって眠ってるうちにレイプを繰り返していた鬼畜爺さんだったのだ。
夫の留守中、隠されたタバコの箱と一緒にレイプドラッグとしてしられる睡眠薬を見つけた奥さんは、すべてを悟ってしまう。
そんで爺さんと奥さんがもめて、奥さんが階段から落ちて死亡。それをマーガレット・クアリーの家を訪れていたニック・ロビンソンに見られてしまう。
ニック・ロビンソンはなぜ爺さんの家を訪ねたかというと、マーガレット・クアリーが産気づいたから車で病院におくろうとしたら、マーガレット・クアリーは後見人の老夫婦もつれてきてと、一緒じゃなきゃだめと言う。
そんなの病院に行ってからあとで呼べばいいだろって思うし、ニック・ロビンソンは足を骨折して松葉杖なので走ることもできないから、呼びに行くのも大変なんだ。
案の定、爺さんにとっつかまって、床下に埋められかける。マーガレット・クアリーはニック・ロビンソンが戻ってこないので自分で車を運転して病院へ、なんじゃこりゃ?
そこにエイミー・ライアンとグレッグ・キニアが息子を探してやってきてって、サスペンスが大渋滞を起こす。
最後は無事出産でみんなにっこり。
奇妙な話だ。こんな奇妙な経緯で生まれた子供はいったいどんな人生を生きるのだろうか。
これはマーガレット・クアリーを主役にすえて、彼女視点から描いたほうが、スリラーとしておもしろくなったような気がする。