発表された当時の時代性が重要だったのかなって。1989年のニューヨークで芸術家を夢見る若者たちが、貧困、犯罪、エイズ、ドラッグ、同性愛などさまざまな問題や悩みに直面する状況を描写する。
レントって家賃ってことなんすね。家賃が払えない~って歌ってて、今月の家賃かと思ったら、去年からの家賃がはらえない~って歌ってて、どんだけ滞納してんだよって笑った。家主を敵視してたけど、よく考えたら家賃滞納してるほうが悪いよなあみたいな。
暖房費がないから、家の中でドラム缶焚き火して暖取ってて苦笑い。出てくる若者はミュージシャン、ダンサー、ドラッグクイーン、映像クリエイター、音楽漫談アーティストとかです。前半は彼らの停滞する希望のない毎日の描写が続く。
これがなあ、まあキャラクター紹介をかねての描写なんだろうけど、けっこう退屈で途中で見るのをやめてしまった。何度も停止と復帰でなんとか乗り切ったというかんじです。
ミュージカルってさ、なんかストーリーにフックがないものが多くないすか?はやく次の展開いってくれないかなって思うものが多いような。
キャラクター紹介、彼らの日常紹介、そんなシーンが長くて見てて退屈してしまう。わかりやすい物語がないんだよなあ。芸術家、アーティストとして、なにか彼らが成し遂げる過程を描くわけでもなく、なにか作るわけでもなく、
彼らの日常がどうなのかを描くことがメイン。犯罪都市NY。物騒。いきなり路上強盗にあってボコボコにされてたし。ドラッグが蔓延。そこらじゅうで売人がクスリ売ってる。エイズが猛威を振るってる。
夢や希望をおいもとめてるけど、夢も希望もない日常。そういう日常系ドラマ。なのでミュージカルシーンで歌って踊ってもなんかテンションはあがらない。
ストーリーの盛り上がりといっしょに盛り上がるダンスや歌なら盛り上がるんだけど、そういうのじゃないから。
ひたすらに希望のない日常風景です。
まあ、恋愛が少しあって、このひととあの人がくっついて離れてみたいながちょっとあったりして、立ち退きが迫られるなかなんとか回避したりとかして、エイズでドラッグクイーンの人が死んじゃって仲間は意気消沈とかになります。
そしてダンサーの子が行方不明になってみんな探すけど見つからないみたいな。ときは流れ、またクリスマスの季節がやってきて、路上でダンサーの子を発見してみんなまた希望にむかってがんばるよみたいなでおしまい。
やっぱこれは作られた当時に輝いていたミュージカルなんだろう。今見ると生々しさより、こういう時代もあったんだなという懐かしさが勝ってしまう。