主演はショーン・ペン。ジェニファー・ロペスみたいな人が出てきたなあと思ったら、ジェニファー・ロペスだった。まだスーパースターになる前のジェニファー・ロペスかな?もうこのときスターになってましたっけ。
あとさ、なんか知らんけど出演者が豪華なんすよ。ニック・ノルティ、ビリー・ボブ・ソーントン、ジョン・ヴォイト、ホアキン・フェニックス、クレア・デインズ、リヴ・タイラーとわけのわからない豪華さです。
豪華なんだけど、みんな別に重要でもなんでもない役回り。結末の泥仕合のところに行くまでの時間稼ぎのために出てくるだけって感じです。
話はショーン・ペンがやばい人たちの借金を返すためにお金をもって車を走らせてたんだけど、故障して田舎町で足止めをくらってしまう。延滞してるからすでに指を2本切られてて、返せないと指全部、命も取られかねないと追い詰められてる。
車を修理する間に知り合ったジェニファー・ロペスがややこしい女でどんどん泥沼にはまっちゃうっていう話です。前半、中盤とかなりだるい。ショーン・ペンの状況がどんどん悪くなっていくのを見せるだけ。
ジェニファー・ロペスに逆ナンされてついていったら、ニック・ノルティが夫で独身じゃないのかよってひどい目にあう。コンビニで飲み物でも買おうと思ったら、強盗がやってきて店のおばさんと銃撃戦になって持ってた返済のお金が撃たれてズタボロになってしまう。
定食屋でビールを買ったら、クレア・デインズが話かけてきて適当に相手してたら、ホアキン・フェニックスが俺の女となにいちゃついてんだと絡んでくる。ホアキン・フェニックスがエルビス・プレスリーみたいで笑える。
お金もないしどうしようもない、とにかく町を出たいと長距離バスのチケットを脅して値切ってなんとかゲット。しかしまたまたホアキン・フェニックスに絡まれてチケットを食べられてしまう。
やっぱりこれはコメディですね。悪いことが重なって町から出られない男。でもそれを笑えるトーンでは描いてない。いたって真面目にシリアスにクライム・サスペンス風のトーンでやってます。なんか社会派、真面目って感じ。
でもボヨヨ~ンみたいなおマヌケな音が使われてたりするので、なんか変なんです。
なんだこの感じ。クエンティン・タランティーノの映画見て自分もこんな感じのやってみようと思った人が作ったタランティーノの亜流映画みたいな。
ショーン・ペンはもうヤケクソって感じで、ニック・ノルティが冗談なのか本気なのかわからず言ってた、ジェニファー・ロペスを殺してくれたら保険金が入るから分前やるよという話にのります。
それでジェニファー・ロペスを渓谷から突き落として殺そうとするけど、ジェニファー・ロペスのひどい身の上話を聞くとそういう気も失せて彼女と合体。逆にニック・ノルティが金庫にためてるお金を奪いましょっていう話にのることにします。
まあ、それで大金をゲットできるんだけど、ジェニファー・ロペスが悪女でいろんな男たちに粉かけて自分だけ生き残ろうとしてたってわけ。保安官の男まであやつってた。ショーン・ペンもその一人にすぎない。
こんな信用できない女とはいっこくも早く別れないととショーン・ペンとジェニファー・ロペスの一騎打ち。最後は共倒れで、勝者なしで終わりましたとさ。
なんかおもしろくはなかったですね。前半がかなりきつかった。何度も止めて見るのをやめてしまう。リヴ・タイラーが長距離バスチケット売り場に来た客の役で、ただのエキストラでリヴ・タイラーがやる必要まったくなかったのがおもしろかったかな。