どんどん惹かれていって、シャルロット・ゲンズブールのことを好きになるんだけど、彼女につきまとう男の影がちらついてくる。
歌手の男がたびたび彼女の前にあらわれて、なんか揉めてるのを主人公は見かけて、彼女にあいつはなんなんだと聞くんだけど、なんかはぐらかされるようなこと言われて悶々としていきます。
自分には娘がいて、あの男と親権でもめてるとか話すけど、それが本当なのかはわからない。まあ、なんやかんやあって、彼女と深い仲になる。
シャルロット・ゲンズブールは、わたしを愛しているのなら、あの男を殺してと言い出す。あの男から自由になるにはそうするしかない。できるでしょ?みたいな。
主人公はそんなことできるわけないと思いつつも、銃を胸に忍ばせて歌手が歌うステージを見に行きます。客席で歌う男を見ながら、さてどうなるのか……。
そこにシャルロット・ゲンズブールが現れて、帰りましょってなって、銃の引き金はひかれることなく終わります。
主人公は、殺しなんかできるわけない、銃には弾はいれてなかったんだって、なんなんだってシャルロット・ゲンズブールを問い詰める。
シャルロットは告白する。わたしはなんでもない女なの、娘もいないし、歌手の男とも酒場で出会っていいと思ったけどそうでもなくて別れただけで、なにも深いことはないと。
謎めいたふりをしないと、人の注意をひけない、寂しい女なのって。
不思議な魅力のある女だと思ってみてた主人公ですが、彼女がただの普通の寂しい女だとわかって、安心したのか、一緒に生きようと決心しておしまい。
こんな感じだったかな?
どうだったかよく覚えてないけどそんな感じだったと思う。
孤独な男と孤独な女が出会って、愛をおそるおそる深めていく。
なかなか松本清張してたなあって感じでした。遊園地が舞台なので素朴な遊園地の乗り物の描写とか寂れたムードがあってよかった。
シャルロット・ゲンズブールのメイクが目の周りを黒くする感じで、これもなんか謎の女っぽくてよかったかな。
そんぐらいかなあ。
男女の愛は謎であるが、実のところ謎なんかないのだみたいなドラマだったかな。