ロバート・パティンソンが借金取りから逃げるために宇宙移民船にのる。特技が何もないので、エクスペンダブルに応募。使い捨て人間っていう仕事。クローン技術が完成されてる世界だけど、開発者の一人がサイコパスで悪用されたので、地球では使用禁止になってる。
移民船のキャプテン、マーク・ラファロはじゃあ地球外ではOKではって主張して、移民船でクローン人間を運用することになる。ロバート・パティンソンは記憶をバックアップされ、死ぬたびにクローン製造プリンターで新しい体が作られて記憶を移植される。
ミッキー17っていうのは、ミッキー17号ってこと。それだけ死んでる。致死ウィルスのワクチン開発のために実験体にされたりとか、宇宙空間で太陽光に焼かれるのを観察されたりとか、モルモットとして扱われます。
何度もプリンターで新しくミッキーを作るので、科学者も扱いが雑。ミッキーが死ぬことになんにも思わないし、また新しいミッキーになってもなんにも感じない。
まあ、実験動物のモルモットに感情移入はしないみたいなものですかね。
移民船は数年間かけて新しい移住先の惑星に行く。その間に、ロバート・パティンソンは警備のナオミ・アッキーと恋人関係になって楽しく過ごします。なんかもっと殺伐とした生活するのかなって思ったんだけど、モルモットだし。
たのしく普通の恋人同士みたいにキャッキャしてました。
それで惑星に到着。上陸して探索するとダンゴムシみたいな生物が住んでいる惑星でロバート・パティンソンはダンゴムシに食われたと思われる。だけどダンゴムシはロバート・パティンソンを食わずに助けてくれる。
助かった~って基地に戻ったら、ミッキー18号がいた。17は死んだと思われて18が製造されてた。これはまずいってなる。同時に同じ人間が存在してはならないという法律が作られてる。
開発者のサイコパスの科学者が、自分のクローンを2体作って、アリバイ作りをしてホームレス殺人をやっていたという事例から、複数の同じ人間が同時に存在したら全部抹殺するっていうことになったらしいです。
いやー、これでまずい、バレたらどうなるっていうサスペンスが始まるのかと思ったら始まらない。すぐにバレる。別の女にバレるんだけど、じゃあわたしは17号もらうから、あんたは18でって話になるだけ。
そんなのダメよ、どっちもわたしのものよってナオミ・アッキーは言う。マイルドなミッキー17とハバネロスパイシーなミッキー18との3Pしたくてうずうずしてたからなあ。
すぐにダンゴムシとのバトルの展開がはじまってパティンソン二人問題はうやむや。18号が怒ってマーク・ラファロを撃とうとして捕まって、ふたりとも処分ってことになって爆弾着せられて基地のまわりに集まってるダンゴムシの尻尾を採集してこいってなって、
奥さんは尻尾でソース作るので、翻訳機を科学者の女の子が作ってくれたので、ダンゴムシと話ができて、一人殺されたので、一人殺してチャラにするぞってママダンゴムシがいうので、18号がマーク・ラファロと一緒に自爆して決着。
その後、裁判とかいろいろあったけど、クローン製造プリンターは禁止ということで爆破してミッキー17は、ただの人間のミッキーに戻ったよ、めでたしおしまいって感じ。
まあ、なんかそんな感じでいろいろあるんだけど、どれも煮えきらない。どうも盛り上がらない。ダンゴムシが実は知的な動物で人間を食うことはないっていうのも、とくに盛り上がることはないし。
言ってしまえば、クローン人間で何度も死んで何度も再生されるっていう設定もあまりうまくいかせてないような気もします。
同じ記憶、同じプリンターで製造してるはずなのに、個体差があるっていうのも、もっとおもしろく見せれたような気もする。
17号はめそめそしてて泣き虫なのに、18号は余裕たっぷりでドラッグやってはめはずしたりする性格。じゃあ、今までの2号とか5号とか10号とかもそれぞれ性格違ったのかな?そのへんの描写なかったような。
死ぬこと生きることとは?みたいな話、移民してきて先住民を駆逐しようとする横暴みたいな話をやりたかったのかな。
マーク・ラファロ演じるリーダーはドナルド・トランプとエルヴィス・プレスリーを合体させたようなキャラだった。
喋り方とか観衆の煽り方がプレスリーみたいだったなあ。奥さんは囁き女将。
これも、それほどおもしろい~っていうほど突き抜けてはないんですよねえ。オフビートコメディといえばそうなのかもしれないけど、ちょっとパワー不足でした、全体的に。