そこに変なおっさんがいて、知り合いになって死ぬのをやめる。曾我廼家明蝶は海の温度がどうかを確かめに来ていたのだ。海水の温度がわかったらどうでんねん?と藤田まことは不思議に思う。温度で海流のなんかがわかって、北海道での小豆のできがどうかを予測できると。
曾我廼家明蝶は兜町で小豆相場をやってる相場師。こっから弟子入りでもすんのかなと思ったら、しばし別々になります。死ぬのをやめた藤田まことは東京にもどって、なにして稼ごうかと思案する。
バーのマダムの三田佳子にぞっこん惚れてるので、成功してどうにか彼女をものにしたいとがんばります。リテンションカードというのがお金になると聞いた藤田まことはリテンションの転売を始めて、これが大当たりで大儲け。
リテンションってなんなのかよくわからんかったけど、貿易に関係する証書みたいな感じだったかな。
三田佳子と会社を共同設立。そのうち三田佳子をいただきまっせ~と鼻息あらい藤田まことですけども、三田佳子のほうは藤田まことをうまく利用して自分だけ儲かろうと画策している。
そんなとき、小豆相場が大相場になってるのを知って藤田まことも参加します。曾我廼家明蝶は小豆の不作を予想して、買いに買いまくっていて、小豆価格は青天井に上昇していた。
藤田まことも買いで参加。三田佳子は、田中邦衛の紹介で曾我廼家明蝶に対抗しようとする仕手筋に売りで大丈夫と言われて売りで参加です。
小豆はどこにもない、曾我廼家明蝶が買い占めてるので、価格はあがるしかないのだが、突如どこからか大量の小豆が市場に出回りだす。ないはずの小豆があるということで、売り圧力が出始めて価格が下落していく。
曾我廼家明蝶も藤田まことも買いで参戦してるやつは、もうダメかってなるんだけど、小豆がどこから出てきたのかからくりを暴き、収穫の始まった北海道で小豆の買付競争をし、小豆の運搬で船が沈没で結果的に小豆不足で小豆価格は上昇で曾我廼家明蝶が勝利。
藤田まことは、船に保険かけてたから沈没で保険金がはいって大勝利。
まあ、そんな感じで一度死を考えた男が復活して大勝負していくのをコメディタッチでやっていくのを見せていきます。
よく死ぬ気になればなんでもできるっていうけど、あれは違うね。死ぬのがアホらしくなって、死ぬのをやめたとき、なんでもできる力がわいてくる。死のう死のうと思ってるうちは、体が縮こまってなんにもできん。
死ぬのをきっぱりやめてからの藤田まことの軽やかさ。
最後は勝負に買って、三田佳子を手にすると思いきや、三田佳子に結婚を断られるけど、ぜんぜん諦めずにしつこくからんでいく藤田まことであったみたいな終わり方でした。三田佳子に拒絶されても、利用されても、まったくこりてねえ。
ルパン三世と峰不二子みたいな関係の二人だったなあ。
藤田まことのコメディアンとしての魅了が堪能できる。
なんかほんといい味出てますね。三田佳子も美人だし。田中邦衛の変な英語の曲者感もなかなかです。