事件の真相、事件の犯人は誰かみたいなサスペンス、ミステリーというより、事件にかかわった刑事が事件によって人生どうなったかという部分を描く実録犯罪ドラマっぽい作りです。
まあ、ジョニー・デップもフォレスト・ウィテカーもいい演技してたけど、気難しそうな深刻ぶった表情してる重苦しい演技が続くから、ワンパターンで退屈しちゃう。
事件のこともいろいろと説明してくれるんだけど、あいつとこいつがああでこうでみたいな関係性を把握するのが大変で、途中であれ?なんだっけ?ってよくわからなくなってしまう。
細かいことはよくわからないけど、ロス市警は腐敗してて、ラッパーがギャングで、事件は不祥事を隠蔽するために未解決にされたってことですかね。
ロスの巡査が非番の日のバイトで、ラッパーのボディガードやったりしてんの。そういう警官がラッパー暗殺にかかわってるのではないか。それを暴こうとしたジョニー・デップ刑事。
しかし上層部の圧力にはばまれ捜査は難航し退職に追い込まれた。家族はバラバラに。それでも事件のことを調べ続けているジョニー・デップ。
そんなジョニー・デップのとこに記者のフォレスト・ウィテカーが取材に訪れる。フォレスト・ウィテカーも過去にその事件の記事を書いたりしてた。昔はやりての記者だったけど、今はうだつのあがらない記者。
未解決に終わったラッパー暗殺事件が心残りになってる。そんでジョニー・デップにいろいろ聞こうとするんだけど、最初は相手にされません。おれの言うことなんか誰も本気にしない、ひやかしはやめろって。
しつこく食らいついてくるフォレスト・ウィテカーに真犯人の名前を教えてやるって、ジョニー・デップが言って、それを聞いたフォレスト・ウィテカーが興奮して社に戻って、真犯人がわかったぞって同僚に言うんだけど、
その名前を検索するとMCハマーの本名でハマーのPVを流されてバカにされる。このシーンは笑えたなあ。
いっぱい食わされたぜって、激怒しそうなもんだけど、そこからジョニー・デップとフォレスト・ウィテカーは打ち解け始めて、事件のことについて語り合う。
あんなことがあって、こんなことがあって、刑事として正義を追い求めようとしたが、それがかなわずこんな人生をおくっている。
みんな無駄だった、全部無駄だったというジョニー・デップ。
なんか寂しい暮らししてるんです。一人で事件のことをあれこれ考える毎日。息子が市民リーグの野球選手かなんかでそれを観戦するのが唯一の楽しみ。
まあ、家族は離散しちゃってて、息子とも会ってないみたいなのでジョニー・デップは孤独な暮らしをしてるっぽいです。
事件について新情報があると、刑事のとこに話に行ったときに心臓発作をおこして亡くなってしまう。
ジョニー・デップの正義の執念をないものにしたくないと、フォレスト・ウィテカーはラッパー暗殺未解決事件に人生を捧げた正義の刑事がいたという記事を書いて話題になる。
会社の上司はでかしたぞ、新番組に抜擢しようっていうんだけど、当時のメディアが事件が未解決になる一因を作ったと非難して辞表を叩きつける。警官がギャングと癒着。メディアも権力と癒着。
うーん、地味といえば地味。リアルといえばリアルかな。事件ものが好きなら見てもいいかも。エンタメ刑事映画が見たいならパスかな。