株掲示板のインフルエンサー、ローリング・キティが全財産の5万ドルでゲームストップ株を買っているという情報発信をしたことをきっかけに、少額の資産しかもってない個人投資家たちがゲームストップ株を買い始めて株価が上昇。
数ドルだった株価が短期間に数百ドルまであがって、空売りファンドに大損害を与えたというニュースだったっけ。
ダムマネーってバカなお金ってことで、少額の個人投資家のことをバカにした言葉でしたっけ?資金力のない個人投資家は、いつも後追いで市場に入ってくるから、大口の大資本の餌になるだけ。
大金持ちが勝ち、貧乏人は負ける。それが投資の世界のセオリー。それを覆したのがゲームストップ株の上昇だったということで、なんかただの株の話というわけではなく、階級闘争の話としても語られる事件でした。
ポール・ダノが主人公を演じている。赤いヘアバンドの普通の兄ちゃん。ポール・ダノの普段の地味な生活の様子とか、ヘッジファンドのやつらの普段の豪勢な生活の様子とか、なけなしの貯金でゲームストップ株を買う決心をした個人投資家たちの生活の様子をたんたんと描写。
出てくるのは看護師やってるシングルマザーとか、ゲームストップの実店舗で働いてる人とか、大学生とか、ほんと少額の資金しかもたない人たち。
なんというか、ポール・ダノも変に買い煽りとかはしない。ライブ放送とかするんだけど、ゲームストップ株は割安で見過ごされてるいい株だとか、含み益がこれだけあるとか収支報告するだけです。静かな放送。
もっとさ、おまえら買え買え買え、みんな一緒に大金持ちになろうぜ~みたいな買い煽り配信をやるやばい人なのかと思ったら、地味でびっくり。実際、あんな感じだったのかな?
派手に煽ったら株価操縦になってやばいから匂わせる感じでやってたのかなあ?
あれでどうしてゲームストップの株価が上昇したのかよくわからなかった。確かにみんなが買って売る人がいなければ、株価はあがっていくんだろうけど、一人ひとりの資金はほんと少ない。いったいどれぐらいの人数が買ったらああなるのか。
短期間に100倍とかなってるし。
いろいろな状況が重なって普通だったら起きないことが起きたのかも。コロナ禍で給付金が全員に入ったんだっけ。コロナ禍なのでどっか遊びに行って使うとか娯楽やレジャーには使われなくて、それが株にむかった。
そのころロビンフッドというスマホのワンタップで手数料無料で株取引ができるアプリが人気になってた。それも大きかったみたいです。株とかまったく興味ない大学生とか若者が給付金という泡銭で
なんかネットで話題になってるゲームストップ株っていうのを買えばあがるらしいよってことで、気軽にワンタップで買った。それが株価を動かしたってことなんすかねえ。
あとオプション取引やってる人もいたのも大きかったのかな。オプションだと株現物を買うよりいっぱい買えるから、少額でもレバかかる。
それと空売りの損切りのショートカバーもあったからかなあ。踏み上げ。株価の動きはほんとよくわかりません。謎だ。後付で理由をあれこれアナリストが言うけどほんとかよって思うもんなあ。
別のファンドが買いで参入したから上がったのかな。だったら結局、大金もってる大金持ち同士の戦いで、弱小個人が大口の金持ちを打ち負かしたというストーリーとは違うってことになる。
増えていくポール・ダノの含み益。掲示板では加熱した投稿が増えていく。空売りファンドは大損害。空売りファンドはゲームストップみたいに業績がずっと悪くて倒産もささやかれるような銘柄をターゲットにして大規模な空売りをして徹底的に株価を下げて儲けていた。
まあ、業績悪いし、ゲーム売ってる小売業なんてコロナで大打撃にきまってるから、株価はさがるしかない、上がる要素がひとつもない。
こんなボロ株買うやついねえ、こりゃ楽勝ですわって、めちゃくちゃ大金で空売りしてたから、損失も半端ない額になってた。ビリオン、ビリオン言うてましたから、すごいですよねえ。
一方、ポール・ダノの含み益が1000万ドルを超えてた。日本円でいったら15億円とか20億円とかですよね。個人でこの額はすごい。でも利確しない。まだ持ってる。どうかしてる。いつものようにランニングするポール・ダノ。
ダムマネーの完全勝利かと思われた時に、突如掲示板が閉鎖される。ロビンフッドでゲームストップの株の注文ができなくなる。
ヘッジファンドたちが、このままではやべえってことで裏でいろいろ動いて手を回してゲームストップ株の加熱をさまそうとしたらしい。
ゲームストップ株をめぐる短期間の株価乱高下について金融庁かなんかの調査が入ることになる。金融取引の聞き取り調査みたいなのがされることになって、ヘッジファンドたちやロビンフッドの人やポール・ダノが召喚されて証言することになる。ズームで。
あれもやっぱコロナ禍だったから、ああいうビデオ会議になったのかな。
それで結局うやむや。双方どちらもとくに処分もなにもなし。ポール・ダノはゲームストップ株を売るのかと思いきや、買い増し。まだ買うんかい!でおしまい。
結局どうなったんだろう。ポール・ダノは。無事売り抜けたのかな?それともまだ持ってるとか。
ロアリングキティこと、キース・ギル氏は2024年に復活してまたニュースになってたみたいです。またなんかゲームストップみたいな派手なことあるのかな?
映画はほんと地味であまりおもしろいところがない映画なのでとくに見なくてもよかったかも。