1960年代の大学生生活ってこんな感じなのかな~みたいな。大学生というか、小学生か?みたいなわんぱくぶりがおもしろい。昔の大学生は元気あったんだな。
まあ、この映画の大学生がリアルかと言ったら全然リアルじゃないと思うけど。
加山雄三は老舗高級すき焼き屋のお坊ちゃんで水泳部。とにかく元気でもてもて。水泳部でダンパやってパー券さばいたり、バンドでハワイアンやったりと、体育会系でも運動ばかりじゃなくてナンパなこともやって遊び倒してます。
学費を使い込んで楽器を買ったり、家業のすき焼きが古臭いといって経営にくちだしたりするので父親とは犬猿の仲。
同級生に田中邦衛がいて、こっちはデパートかなんかの重役の息子で、青大将とか言われてる。若大将とはライバル関係で、ときどき女をめぐって衝突したりします。子分を数人つれて外車のりまわしてみたいな。
水泳に遊びに女にバイトに精を出す加山雄三を描く。やらないのは勉強だけ。アハハ、大学生が勉強しないのは昔からか。いつの時代でも勉強せず、バイトや遊びに全力投球が大学生。
なんかコロナぐらいから大学生も真面目になったと聞いたけど、そんなことないのかなあ。大学生がのんきに勉強せずに時間を浪費して怠惰を謳歌できたのは、未来に希望があったからだと思うんだけど。
高度成長期なら適当にやってても、仕事はいくらでも見つかるし、なんとかなるもんだっていう空気があるから、大学生は遊んでいられる。
今はどうなるかわからない、夢も希望もない、一寸先は闇という時代だから、大学生も真面目にやってるんだと思うんだけど、そんなことないのかな。
今でも大学生は若いから元気がありあまってるので、楽観的なのかな。
元気があればなんでもできるような気がするもんです。この映画の水泳部のやつらも相当ひどかったなあ。焼き肉だあって加山雄三が家から高級肉もってきて、焼いて食うんだけど、鉄板がないなって持ってきたのが、便所の排水管を塞いでるマンホール。
それを七輪の上にのっけて肉焼いて、うまいうまいって食ってるんだ。知らずにこの香りがたまんねえとか言ってんの。きっついな。肉もクソも一緒くた。
お話の筋としては、星由里子との恋の行方がどうなるかっていうのと、水泳大会で大学が優勝できるのかというのが一応のクライマックスになってます。
水泳大会当日、加山雄三のばあちゃんが田中邦衛の車にひかれて怪我する。病院にかけつけて輸血した加山雄三。水泳大会はもう始まってて、リレーなんすけど、加山雄三はアンカーで今から急げば間に合うさと田中邦衛の車で会場にいって間に合って優勝です。
輸血しても、ぎりぎりに間に合っても、元気なので大丈夫。
最後はすき焼き屋を改装して、音楽ショーを見せながらBBQも食べれるお店にしてみんなで楽しくハッピーって感じでおしまいです。
いやー、こういうの今も作ってほしいけどね。大学生の学生生活をおもしろおかしくやる青春ドラマを。芸能二世タレントで誰か主演探してこういうのやってほしいっすね。
加山雄三は上原謙の子供で芸能二世だったし。上原謙をリアルタイムで知らない世代なので、加山雄三に二世タレントっていうイメージぜんぜんなかったんだけど、お坊ちゃんだったんだなあ。