見た目もまったく似てないようなきがするけど、ふとした瞬間、あ、ルパンっぽいって思っちゃうとこがある。ルパン三世の漫画のほうはよく知らないけど、アニメのほうは大きな影響を受けているんじゃないすかねえ。
フランス映画って感じでおもしろい映画でした。元レーサーで今はギャングの運転係をやってる男が主人公。クライム・サスペンスアクションなんすけど、生活感がすごいあるのがフランス映画だなあって感じで良かったところですね。
銀行強盗とかやるギャング組織なんすけど、主人公の日常の描写が多くて生活感がすごい。彼女はモデルのジョアンナ・シムカス。ジャン=ポール・ベルモンドはネクタイに凝る洒落者。派手にあれこれ犯罪やってるのに、隠れもせず堂々と生活してるのが笑えた。
ギャングのボスが銃の暴発事故で死んじゃう。予期せず独り立ちすることになったジャン=ポール・ベルモンド。凶悪なナントカ兄弟からおめえは運転手だけやってろとバカにされるけど、俺をなめるのはやめろと、別の若者たちをスカウトして強奪を成功させる。
華麗な作戦で脱獄し、強奪も成功。俺はいけると絶頂のジャン=ポール・ベルモンドです。新聞記者とも接触してでかでかと記事になるようにしたりして、何もかもいけそうな感じだったんだけど、そううまいことが続くわけもなし。
運がつきるきっかけがおもしろいです。ジャン=ポール・ベルモンドは洒落者でネクタイを毎日変えるようなやつ。新聞広告にいかしたネクタイの広告を発見。これは手に入れなきゃと店に行くんだけど、そこに刑事が待ち構えていた。
そのネクタイの広告ってベルモンドをおびき寄せるために警察がだした罠だったらしいのです。こんなところに落とし穴があるとはって笑えた。こういう生活感がある描写が多いのが昔のフランス映画のいいところですよねえ。
生き様。生き方。主人公の趣味嗜好が描かれているから、主人公の人生に対する考え方がよくわかっておもろいです。