犯人追跡ハイテンション。敵の本拠地にメル・ギブソンが乗り込んで、でっかいガラス的なものをぶっ壊してドヤ顔で去っていくとかさ。2か3でも同じようなシーンなかったかな。それととにかく火薬の量がすごい爆破。そしてたまにシリアス。
1からそうだったかな。2、3と見て毎回やってること同じに見えたけど、4を見ても同じことやってて、敵は毎回違うけど、リーサル・ウェポンの型っていうのが明確にあるなって感じたね。
1,2,3でいくぞ、まてよ3と同時なのか3を言ってからなのかどっちなんだみたいなやりとりもリーサル・ウェポンのお約束。
やっぱシリーズ化するような人気作には、お約束シーンがたくさんないと成り立たないもんなんだなあ。逆にいうと続編だから、いつもと違うことやろうとしたらダメってことですね。マンネリをくずしちゃいけないんだ。
いやー、4ともなるとさすがにメル・ギブソンが老けてる。3まではライオンみたいな長髪でイキってる若造感があったんだけど、今回はおじさんになってた。劇中でもリッグス自身が老いを感じて落ち込むシーンがあるし、みんな年取ってるなあ。
ダニー・グローヴァーは意外と年取ってるように見えないのが笑える。引退間近のじいさんっていうのを1からずっとやってて、とっくに定年年齢すぎてそうだけど、意外に若々しく見える。冒頭のパン一姿も無駄に筋肉ムキムキで笑ったし。まあでも1のときから比べたらめちゃくちゃ年取ってるか。
今回の敵はジェット・リーです。中国マフィア。ジェット・リーの最後が残酷だったなあ。鉄筋をぶっ刺されて、水中でマシンガン乱射されて蜂の巣になって絶命。エグい死に方するね。敵が容赦なくボロ雑巾のように死ぬのもリーサル・ウェポンシリーズのお約束ですね。
クリス・ロックが出演してました。アカデミー賞でウィル・スミスに殴られた人ですよね。コメディ担当。ジョー・ペシも年取ってて勢いがないから、その補強として出てきたんだろね。
まあ、なんか今回もテンション高かったなあ。いやー、3や2にくらべるとキャストが高齢になってるだけに勢いが弱くはなってるんだけどね。大騒ぎしてハイテンションでどうでもいいこと怒鳴り合うみたいなシーンは、さすがにきついけどギリギリ見れたかな。
歯医者で笑気ガスを吸ってみんなハイになって尋問どころじゃなくなってるシーンのバカバカしさ。なんだこりゃって思うんだけど、こういうテンション高くくだらないことをするのがリーサル・ウェポンって感じで憎めない。
刑事アクションの形で三ばか大将みたいなコメディをやる。そうリーサル・ウェポンはコメディ映画なのだ。刑事アクションに見えるけどね。悪ふざけと真面目の振れ幅がすごいんすよ。くだらない悪ふざけを全力でやってたかと思ったら、次のシーンではしんみりシリアスなシーンになったりする。
メル・ギブソンがレネ・ルッソが妊娠して結婚するかどうかで悩む。死んだ前の嫁さんに義理立てして、自分だけが幸せになってもいいもんだろうかって、悩むんすよ。こういうとこ大真面目なんだよなあ。他はふざけてるのに。
最後は、キャストや制作陣の卒業アルバムみたいな思い出写真でしめくられてます。シリーズ完結の記念映像みたいだった。たしかこれで完結でしたよね。なんか最近続編またやるかもみたいな話あるらしいけど、どうなんだろ。5くるかな。
このハイテンションでの馬鹿騒ぎを今のメル・ギブソンとダニー・グローヴァーができるのか。できるのなら見てみたい。リチャード・ドナーが他界したから監督はメル・ギブソンがやるのかな。
過剰な爆破にカーチェイス、悪ノリがすぎる悪ふざけ、ちょっぴりシリアスで見終わったら内容を一切思い出せないいつものリーサル・ウェポンが帰ってくるのを期待しよう。