しかも性格もいいときてたら、ダイバダッタが妬むのも仕方ないですね。提婆達多をあのような悪行にはしらせてしまうのは、シッダルタ王子があまりにも他人の嫉妬心の強さに無頓着であるからともいえるかな。
まあ、王族で人間として社会的には最上位の存在として生まれたのに、その身分に甘んじず人生とはなんぞやと探究して悟りを開いちゃうんだから、もともと他の人間とはできが違うんだろう。
ああいう何もかももってるできるやつっていうのが身近にいると困るよね。どうしたって自分が惨めに感じちゃう。それで何かよからぬ感情がわいてよからぬことをしてしまうこともあるだろう。
シッダルタは自分は悟りをひらいてなにもかも見切ったかもしれないけど、それで世界が救われるわけでもないし、人々の苦しみがなくなるわけでもないし、なんなんだろうなあ。
天才とか才能の塊とか言われる人がいるけど、だったら世の中の困ってる人や問題を簡単に解決して人々の苦しみを救ってくれよ、世の中をよくする智慧を示してくれよ、天才なんだろ?って思うけど、せいぜい金儲けして自分だけ何兆円か稼ぐだけなんだからなあ。
自分だけ気持ちよくなってるだけじゃないかみたいな。