ビルに爆弾ありという情報でやってきたメル・ギブソンとダニー・グローヴァー。爆弾処理班を待たずに勝手に爆弾解除を始める。それも適当に。青のコードを切ろうと言ってたのに赤のコードを切ろうとしたりします。
いや、なんなんその適当加減?解除失敗したら爆発して即死するかもしれないのに、なぜかメル・ギブソンはさっさと解除しようぜって急ぎます。急ぐ理由がないし、危険すぎる。わけがわからない。自殺願望治ってないのかな?で、コード切ると残り時間のカウンターが加速して大爆発。
まあ、逃げれる時間があったので二人は死ななかったけど、ビルは倒壊、あたり一面瓦礫の山です。その責任をとらされて二人は刑事から交通課に降格。交通違反取締だっていって道路を横断したやつにからんでJWALKは違反だぞって銃で脅して爆笑する二人。
いや、ほんとに刑事か?みたいな。リーサル・ウェポンシリーズは刑事もののフォーマットで三ばか大将的なコメディをやるっていうのがコンセプトみたいだけど、だんだんコメディの悪ノリ度合いが強くなってるような気がします。
偶然現金輸送車襲撃に遭遇。ど派手なカーチェイスを繰り広げる。おいおい偶然犯罪に遭遇しすぎだろ。メル・ギブソン行くところに犯罪ありみたいな。
かと思ったら、シリアスで重たいエピソードも描かれるんすよ。ダニー・グローヴァーがギャングの若者を撃ち殺したら、それが息子の友達で、ショックで落ち込むとか。酒に溺れて荒れるダニー・グローヴァー。
その葬式で謝罪しようとするダニー・グローヴァーが遺族になにかしたいのなら息子に銃を渡したやつらを捕まえることだと言われたりするシーンとか。めっちゃ真面目。
ギャグと悪ノリ、シリアスと真面目のフリ幅がすごい。ひどい悪ふざけしてたと思ったら、次のシーンでは大真面目で正義を語るみたいな。
愛が描かれたら、次のシーンでは死が描かれるみたいなアップダウンの激しさがすごい。
この振り幅の大きさがリーサル・ウェポンの魅力なんだろう。禁煙のためにタバコのかわりにドッグフードのクッキーを食べるメル・ギブソン。オートマチックの銃に慣れてなくて暴発させてしまって落ち込む引退間近の老兵ダニー・グローヴァー。
今回の敵は警察が押収した銃器を盗んで横流ししてた元刑事たち。内部監査官のレネ・ルッソがヒロインで登場。
メル・ギブソンと最初はいがみ合ってたけど、お互い武闘派で何度も負傷してるのがわかって意気投合するのがおもしろいです。
これはナイフ傷だとか、これはライフルで撃たれた傷、これはマグナムでとか、車で引きずられたときのとかいって、体の傷を勲章のように見せっこして気持ちが盛り上がっていく奇妙なラブシーンがこの映画のクライマックスかな?
こんな変なラブシーン見たことない。
今回も2に続いてジョー・ペシが出てたけど、出番が少なめでギャグもいまいちで、出てくる意味があんまりなかったかな?
まあとにかくハイテンション。ハイテンションコメディ。だから内容がいい加減でもなぜか飽きずに見れてしまう。でも見終わると内容が思い出せなくなる。テンションだけだから。
でもこういうタイプの見てる間は飽きなくて、見終わったら忘れるぐらいの映画が一番疲れなくていいですよね。