監督は中島貞夫で濃い時代劇とかヤクザ映画とかたくさん撮ってる監督。その濃さや過剰さがこの映画ではあまり感じられませんでした。
真田幸村が徳川家康の首をとるっていう話。松方弘樹が真田幸村で、萬屋錦之介が徳川家康と、キャストの濃さはばっちりなのだがなあ。あおい輝彦がデヴィッド・ボウイみたいなメイクで猿飛佐助を演じていたのが笑えました。
丹波哲郎、真田広之、火野正平、高峰三枝子、片岡千恵蔵、秋野暢子、梅宮辰夫とか濃い面々が勢ぞろい。なのになぜか濃さを感じない出来上がりになってる。
こういう歴史とファンタジー的要素を合体させた東映のスペクタクル時代劇ものはケレン味があって好きなんだけど、この映画はどうもいまいちなんすよ。何がダメだったんだろう。
真田幸村が家康の首をとるために仲間を集めたり、豊臣側についたり、いろいろやるんだけど、それがどれもおもしろくない。
最後の徳川家康との一騎打ちで首をはねて家康の首がスパーンと垂直跳びしたところはよかったけどね。そこぐらいなんだよなあおもしろいのが。
史実では真田幸村は負けたんでしたっけ?どうだっけ。歴史にうといからよくわからない。