今回はメル・ギブソンとダニー・グローヴァーのバディにジョー・ペシが加わってトリオ漫才になっています。1作目が二人だったから、続編は3人だってことなんだろね。アボットとコステロが三ばか大将になったってことか。
メル・ギブソンがテレビで古いモノクロのコメディ・ドラマを見てるシーンがあったけど、あれって三ばか大将ですかね?アボットとコステロかな?どっちかよくわかんないけど、この映画はアボットとコステロや三ばか大将を刑事アクションでやりますよっていうことなんだろうね。
だから、めちゃくちゃ。法も正義もあったもんじゃないっていうかね。ほんとに刑事か?みたいな。今回の敵は南アフリカ共和国の大使。大使館特権を利用してヤクや金貨や資金を違法にやりとりしてるやつらです。
メル・ギブソンたちが捜査して現場おさえても、大使館特権だとかいって身分証を見せて放免される。大使館は逮捕されないとか言ってたけど、ほんとですかね?現行犯でもダメなの?よくわかんないけど。
なんか大使館員の車が違法駐車とか交通違反とかしまくって罰金払わないとか問題になってましたっけ。大使館ってすごい特権あるみたいっすね。
ジョー・ペシはなにかというと証人。敵の組織の資金洗浄を長年請け負っていたけど、金をちょろまかしていたことがバレて危なくなって警察に寝返って裁判で証言することにしたっていうやつ。その護衛をメル・ギブソンとダニー・グローヴァーが命じられて3人が行動をともにするってわけ。
とにかくテンション高い。車にしがみついてのアクションとか、爆破爆破で便器が吹っ飛んだり家が吹っ飛んだり、ヘリコプターから銃撃されてメル・ギブソンのトレーラーハウスが蜂の巣になったりと、バカバカしいまでに派手でハイテンション。
シリアスな刑事ものじゃなくて、これはコメディなんだっていう作り手側の意思を感じますね。逮捕はできねえけど、お前につきまとってやるぞと大使のまわりを嗅ぎ回るメル・ギブソン。その報復で同僚刑事たちが次々と襲われて殺されていきます。
ダニー・グローヴァーが襲われたり、同僚たちが爆破とかされてるときに、メル・ギブソンはなにしてたかというと、大使館の秘書の女としっぽりベッドイン。警察からの電話も無視でお楽しみ中ってバカすぎる。
ダニー・グローヴァーの娘が出演したCMがコンドームで、同僚刑事たちがコンドームまみれの花?をデスクに置いて笑うとか、悪ノリがすぎるぞとか思って笑って前半は見てたんすけど、大使館の秘書が殺されたところぐらいからなんだか笑えなくなってきた。
メル・ギブソンは嫁が死んだことを乗り越えられず、自殺願望がある危ないやつっていう設定なんすけど、その嫁さんは交通事故で死んだはずだったけど、今回の敵のやつがメル・ギブソンを狙って襲ったということが判明。
嫁は交通事故じゃなかった。殺されたんだってわかってメル・ギブソン激怒です。危ないやつがさらに危なくパワーアップ。
パワーアップしたおかげなのか、オンボロピックアップトラックで崖に半分せり出して建っているおしゃれなお家の柱を牽引して建物崩壊させてしまう。いや、無理だろ。どんな欠陥住宅だよ。車で引っ張ったぐらいで柱が折れるって。
閉じ込められたコンテナから車を発射させて脱出とか。いや、どういう仕組なんだみたいな。それでOKなのかみたいな。
バスター・キートンを見ているようだった。終始ハイテンションでたまにローテンションのほっこりタイムもありつつ、またノンストップでハイテンションタイムが始まり、なんだかわからないうちに終了みたいな。
勢いがすごくて、昔の映画なのに全然退屈しなかったなあ。けっこう好きだね。リーサル・ウェポンは1も好きだし、2もけっこういいですね。