アクション盛りだくさんで、魔物とか出てきて空飛んだりしてるやつ。あれの形式そのまんまな感じがしたなあ。格闘アクションも古いカンフースタイルなんすよ。フンッ、フンっ、フンっってカンフーの形の組み手をしてるみたいなやつです。
うわー、古いなあってそこかかしこで感じる映画だったです。スピード感とか映像のダイナミックな躍動感とかは昔のワイヤーアクションの比じゃないんだけど、形式は古い映画と同じみたいな。
話も古いというか、中国マフィアものみたいな感じで定番だなあって。謎の腕輪のちからによって軍隊を率いて戦いに明け暮れていたトニー・レオンがある女性と出会って安らぎをえて、息子と娘と妻との平穏な生き方をしていたが、妻の死をきっかけにまたもと生き方にもどってしまう。
そういう父親とその生き方に賛同できない息子が戦うことになるっていうね。愛ゆえに暴挙にでる父親を、息子が止められるのか。子が父をこえられるのかっていうね。
主演はトニー・レオンじゃなくて、見たことないよく知らない人でした。シム・リウって他の映画で見かけたことないけど主演はこれが初めてなのかな?妹役の人も知らない人だったし、でも恋人役の人はなにかで見たことある人っぽかったです。
知ってるのはトニー・レオンとミシェル・ヨーぐらいだったかな。大御所が脇をかためて、主役たちはフレッシュな若手という座組も昔ながらのスタイルって感じです。
なんかトニー・レオンがアクションしてるのがおもしろかったなあ。「グランドマスター」でカンフーしてたけど、トニー・レオンにアクションのイメージほとんどないから、腕輪ぶんぶんふりまわしたりとばしたりしてバリバリアクションしてるのが新鮮でおもしろかったです。
まあ、トニー・レオンのアクションはファンタジーっぽい感じの動きでしたけどね。嫁と初めて会ったときの格闘シーンはダンスのようであり、二人のラブシーンのようでもあり、なんか照れくさくて笑っちゃうけど、カンフーアクションでラブシーンを演じているのがおもしろかったなあ。
一方、シム・リウはけっこう筋肉系の動きしてたけど、アクションは本人がやってるんすかね。フィジカルすごそうなアクションだったなあ。なんかこの役、ケイン・コスギとかがやったらはまりそうだねとか思ってみてました。ケイン・コスギなら英語もうまいし、こういうマッスルカンフー系アクションも得意でキレキレだろうし、シャン・チーにぴったりだと勝手に思ったけどどうだろ。
なにからなにまで中国向けっぽい映画だなって思って見終わったんだけど、なんかこの映画って中国で上映されてないらしいじゃないすか。えー、これだけ中国市場狙って作って、上映禁止ってきついですね。
なにがだめだったんだろう。父親が悪役というのがダメなのかな?というか中国で上映できるできないに明確な基準があるんでしょうか。内容よりもキャストや製作者の思想とか発言が関係するのかな?