なんかマーベル・コミックのアメコミ・ヒーローものに詳しい人が見たら楽しいんだろねって気がしました。あれがこうなるのかとか、あれはこういう経緯があったんだとかわかって面白く見れるんだろう。
サミュエル・L・ジャクソンが出てきてたけど、若くてびっくりです。時代設定が90年代だから若いサミュエルを出してきたってことなんだ。使われてる音楽が90年代のロックとかだし、ビデオレンタル店があったりとか、懐かしムードも多少ありますね。
自分はスパイダーマンとかアイアンマンとかキャプテン・アメリカとか全部じゃないけどけっこう観てるけど、全然覚えてなくて、体系的な知識もないので、そんなに楽しめなかったです。見たことあるものの寄せ集めにしか感じなかった。
ブリー・ラーソンがヒーローやってたけど、あんまり魅力がなかったですね。特徴というかさ、スーツとか見た目もかっこよくないし。どういう設定なんだろ。イキった暴れん坊っていう性格なんすかね。負けず嫌い?
性格がよくわからないキャラクターだなと。お調子者とか、マッチョとか、キザとか、上品とか、下品とか、弱虫とか、いろいろヒーローでもタイプがあるけど、彼女のタイプがよくわからない。普通?みたいな。なんか特徴がなかった。ヒーローらしくない無個性なところが個性なのか。
記憶喪失で地球で記憶をたどるうちに、何が起きたのかわかって目覚めるという話です。最後はパワー全開で宇宙空間でも平気だし、手からイナズマみたいなのを最大出力で発射しまくりで、大暴れ。
なんかもともとは人間らしいんすよ、キャプテン・マーベルって。軍のテストパイロットだっけ。宇宙人の博士が開発していたエンジンだかなんだかの爆発を浴びてそのエネルギーが彼女の体に吸収されたことによって超人能力を手に入れたってことらしい。
最後、モヒカンスタイルで戦ってたけど、あれ、カッコ悪かったなあ。もともとああいうデザインのヒーローなんすかね。よくわからないけど。
うーん、まあとにかくどこかで見たことあるような映画でした。この映画ならではっていうところなかったんじゃないかな?マーベル・コミックのアメコミ・ヒーローもの映画の型にのっとった作りっていうかなあ。
型がちゃんと出来上がってて、出演者だけ入れ替えればいくらでもヒーロー映画作れる体制が出来上がってるんじゃないか。記憶喪失か過去の傷に悩む主人公。主人公の良き友人の黒人。物わかりの良いお行儀の良い子供。わかりやすい悪役顔の悪役。かわいいくて凶暴なペット。シリアスだけどちょこっとユーモア。
それをアクションシーンでつなげれば、いつもの型通りのやつ一丁上がり。ジュード・ロウが悪い顔して演技してるのが、唯一おもしろかったかな。パワー全開のキャプテン・マーベルに負けると思って素手でこいや~って煽ってみたけど、ブリー・ラーソンはのってこなくてビーム一撃で負けるとか見事な無様さでした。
ジュード・ロウって悪役が板についてきたなあ。昔は悪役じゃなくて、主役の善玉のほうをやってるイメージだけど、いつからか悪役専門みたいになってきてるような。