ギターで弾き語りとかやりだす。みんなで合唱して行進とかもします。戦国ミュージカルといってもいいかな。ミュージカルでもありファンタジーでもあり、時代劇はかしこまった陰気臭いやつだから苦手だという人でも、現代劇を見てる感覚で楽しめると思います。
映像がいいですよね。衣装もしっかりしてる。モブキャラも生地のしっかりしたいい着物着ててこの時代の映画の地力の高さを感じます。今こういう時代劇作ったらペラペラの生地の衣装になっちゃいそう。
カメラも俳優たちの立ち位置とか構図に凝った締まった映像で良いです。これは公開当時よりも今見たほうが普通に楽しめるんじゃないかなあ。地面からにょっきり登場する中村錦之助猿飛佐助とか笑える。
衣装も和装と洋装が組み合わさったみたいでおしゃれな感じします。
お話は真田十勇士の話です。あんま詳しくは知らないんすけど、大坂の陣で豊臣側についた真田幸村ですよね。大河ドラマになったりしてるので馴染みある人が多いのかな。歴史あんま知らないからよくわかりませんけどね。
仲間が合流して負け戦に命をかけて散っていくさまを描きます。中村錦之助演じる猿飛佐助が超能力者なんすよ。目が緑色になって人の心を読み人を操ることができる。子供のころに不思議な隕石の放射能を浴びてそういう能力を得たという設定です。
十勇士にはジェリー藤尾やミッキー・カーチス、渡辺美佐子、常田富士男らがいます。真田幸村は千秋実。愉快な仲間たちが勢揃いでわいわいやってるみたいな。そのウェーイ感がよかったなあ。
うぇーいって騒いで戦に負けてショボーンって感じで終わっていくんだけど、不思議にそんなに悲しさはないです。
負け戦に挑んで散っていくという人物や物語に人がひかれるのはなんででしょうね。負けるとか失敗するとか、嫌われて見たくもないようなことだと思えるのに、敗軍の将や負けた側に美しいドラマを感じてしまう。
勝負は時の運。勝者にも敗者にもどっちもドラマがあり、美しさや醜さがどちらにもある。負けた側をかっこよく描く。勝者を卑怯者に描く。そういうとこありますね。これは日本特有なのかな。どこの国でもそういう感情あるのかな?
負けて潔く身を引くというのが美しく見えるのかな?うまく立ち回って勝ち馬に乗ることがかっこ悪いみたいな。挫折が美しく見えるときもあるってことなのか。
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