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『アガサ・クリスティー ねじれた家(原題:CROOKED HOUSE)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


アガサ・クリスティーの犬神家の一族。横溝正史がアガサ・クリスティーなど海外ミステリーの翻案をやってるんだから構成や設定が似てるのも当たり前か。文無しから大富豪になった人物が殺された。大邸宅には先妻の姉、若い後妻に愛人、長男家族や孫娘などが住んでいて、遺産目当てで誰かが犯行に及んだ可能性が高かった。高名な刑事を父に持つ探偵が孫娘からの依頼によって屋敷に乗り込んで捜査することにってなわけ。

まんま犬神家の一族みたいな設定と話です。クリスティのミステリを日本の風土にあうように改良したのが横溝正史ミステリなので姉弟みたいな関係の作品になるのかな?まあ、でも犬神家の一族のほうが面白いです。

原作の小説はどうだかわからないけど、映画対決だと圧倒的に犬神家の一族のほうがいいです。ねじれた家は登場人物たちに魅力がありません。とくに探偵がまったくのモブキャラ。特徴もなければ、華もない。なんにも魅力がない存在で退屈極まりないのです。

探偵は捜査するけど、惨劇を事前に防ぐこともできなければ、犯人を迅速に特定もできないというのは、どちらの話も同じなんだけど、金田一耕助というキャラクターがたってる分、犬神家の一族は何度も見れる映画になってる。

このねじれた家も、邸宅の内装や衣装、車なんかのセットや小道具はいい感じで雰囲気はすごくいいです。でも出てくる人たちにあんまり特徴がないので、話が進んでいくのが長く感じて退屈してきます。

探偵役のマックス・アイアンズはもう少しどうにかならなかったのかなあ?なんか特徴がひとつ欲しかったですね。見た目でもいいし、癖でもいいし、口癖やキメ台詞でもなんでもいいから、特徴が何か欲しかったね。

最後は、衝撃の犯人判明からの衝撃のラスト。ミステリーといえばやっぱ崖からダイブだねって感じですごい急展開ラストでした。

小説のほうを読んだことないんだけど、これぞミステリーの王道って感じの話ですね。大金持ちが殺されて、癖のある人たちが容疑者。誰もがあやしくみえてくる。そして、犯人は本能的に除外してしまう意外な人物。きれいなミステリーです。古典といってもいいかな。

うーん、グレン・クローズが大叔母として存在感だしてましたね。それぐらいかな、よかったのは。Xファイルのジリアン・アンダーソンが桃井かおりみたいな役で出てきたのも見所かな。まあ、映像が綺麗で昔の雰囲気はたっぷり感じられたから、けっこう楽しめたけどね。





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