『狼たちの報酬(原題:THE AIR I BREATHE)』【映画のあらすじとネタバレ感想】フォレスト・ウィテカー、ブレンダン・フレイザー、アンディ・ガルシア、サラ・ミシェル・ゲラー、ケヴィン・ベーコン出演の人生ドラマ
トップバッターはフォレスト・ウィテカー。学校で勉強して会社にはいって毎日毎日仕事してっていう平凡なレールにのった人生に嫌気がさして、ふと魔がさして、大金を賭けるギャンブルに手を出してしまった男の末路。
次はブレンダン・フレイザー。アンディ・ガルシアの用心棒として働く男の特技は未来予知。ほんの少し先の未来が見えるという特技をいかしてうまくやってた。この特技があるからといって未来は変えられない。子供のころに友達が死んでしまうのを予知できなかった。未来の見えないサラ・ミシェル・ゲラーと出会って生き方を変える。
次はなんだっけ?サラ・ミシェル・ゲラーの話。スター歌手の彼女だが、マネジャーがアンディ・ガルシアに彼女を売り飛ばしてしまった。この先一生アンディ・ガルシアにとらわれていく人生になるのかと絶望。
最後はケビン・ベーコンの話だったかな。ケヴィン・ベーコンは医者。昔から憧れの女性で友人の妻になったジュリー・デルピーが蛇に噛まれて死にそうになる。輸血が必要なのだが彼女は特別珍しい血液型。偶然サラ・ミシェル・ゲラーが同じ血液型であることを知って……。
そんな感じで登場人物たちの人生が少しずつ交差していく感じの群像劇です。しかしうまくない。交差したからといってそれがどうなん?みたいな。フォレスト・ウィテカーが八百長競馬に賭けたけど負けて大金を用意しないとアンディ・ガルシアに指を切り落とされる。それでどうにかしようと銀行強盗するんです。
それで逃げたけどビルの屋上においつめられてどうにもならず、やけになってお金のはいったバッグを投げ落とす。そのバッグが下を車で走っていたサラ・ミシェル・ゲラーのとこにいって、彼女はそのお金を逃走資金にしてアンディ・ガルシアから逃げることができるみたいな最後。
いやー、それってどうなんだろ。うまくオチついてますかねえ。オープニングのシーンがエンディングのシーンにもなってる円環構造。うーん、どうなんだろ。描かれている内容になにかテーマ的なものが感じられない。
それぞれのドラマをただつなげただけみたいに思えるので、いまいち面白さがなかったです。最初のほうはどうなるんだろって面白そうだったのに、見てるうちにだんだんつまらなくなってきて、最後はうーんって感じでした。
邦題もよくないですよね。狼たちの報酬じゃあ、なんかすごい殺伐としたクライムアクションみたいな映画だと思っちゃう。でも内容はそんなんじゃない人間ドラマだし。こういう邦題つけてる映画けっこう多くないですかね?アクション映画っぽく誤解させる邦題をつけてる映画。地味な人生ドラマだとやっぱ売れないのかな?アクション映画に勘違いさせるような邦題とジャケット写真とあらすじ紹介をしてる映画多いよなあ。
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