S&P500に連動する投信やETFをコロナショック後に買って放置していれば1.5倍ぐらいになってるし、ナスダックやGAFAMだったらもっと上がってるかもしれないですね。インデックス投資って年2%とか3%あがれば十分みたいなもんなのに、20%とか30%とかあがってるんだからそりゃ話題にもなりますよね。
その間、東証はたいして上がってない。そうなると、日本株なんか買うより米国株を買ったほうがいいっていう話が幅を利かせてきます。日本株なんか捨てろ!テスラの未来を買え!みたいな。
アメリカ最強。アメリカ企業の成長性は世界一。配当も自社株買いも盛んであれもこれも1株から買えちゃう。いろんな証券会社が手数料を下げて米国株を買いやすい状態になってきてる。米国株投資最強元年か今年は。
それにFIREブーム元年でもありますね。コロナウィルスショックがFIREブームと米国株投資ブームを日本にもたらした。米国株を買って資産を形成して早期リタイヤを目指そうというサクセスストーリーが喧伝される時代。
それが今回はダウが一時1000ドルマイナスです。11月26日ダウは前日比マイナス2.53%、ナスダックはマイナス2.23%、S&P500はマイナス2.27%と大幅安。ついでに原油もマイナス12.91%。米国10年債利回りマイナス9.83%。どいつもこいつも大幅安。
どうも変だぞっていう空気は日本市場から漂ってましたね。ここ1週間ぐらい日経平均株価はたいして下がってないというか上がったりしていたけど、個別銘柄を見てみると年安を更新し続けてまったくリバらない銘柄がけっこう目立つようになってきてた。
材料が出た銘柄や年高を更新している銘柄に資金が集中してて他はズタボロみたいな状態。でもまた上がるんでしょ。日経平均3万円目前だし3万円にはのせるでしょって見てたらずるずると日経平均先物が下落していく。
今までなら下がっても買いが入ってリバウンドして、やっぱり下がらないか~って感じだったのが、まったくリバらずべたーって下がったままで反応なし。こりゃやばいかなって感じしてました。ダウ先物が700ドル安とか800ドル安とかなってて、日本時間にこんだけ下がってるの久しく見てないとびっくり。
そしたらさ、ドル円もずるずる下がりだして、こっちもリバらない。最近のダウ先物は日本時間で100ドルや200ドル安でも米国市場が始まったらなんだかんだ上げてプラスで終わるみたいな空気あった。それが今回は700ドルから800ドル安のままで、NY市場始まったら下げを拡大して1000ドル安突破でたいしたリバウンドもない。
こりゃひでえなって感じです。ドル円も115円台から113円台まで半日で下落。昨日まではドル円強い、どこまでいくんだみたいな空気だったのに一瞬で2円下げ。わからんもんですね。
コロナウィルスの南アフリカ変異株がまた猛威をふるいだしたからリスクオフの売りが出てるとかニュースで言ってたけど、どうなんだろな。オミクロン株とかいうのがやばいらしい。下落や上昇の理由は無理やりこじつけてるようにしか思えない。
11月25日が感謝祭で米国株式市場が休場で26日も半休場だったのも関係あるのかな?休みにオミクロン株のことがでたから先物が過剰に反応したとか。
日本はなんだかコロナももう終わりって感じのぬるい雰囲気が漂いはじめてて週末はアウトレットや行楽地、繁華街には人があふれてる。もう正常化するんじゃないのみたいな空気ありますけど、海外は逆なんだなあ。ヨーロッパとかひどいらしいですね。
株の上がった下がったの理由はどうでもいいんですよねえ。知りたいのは下落が続くのかそれともまた一過性のものなのかっていうところなんだけど、それは誰にもわからない。どっちもあるんだよなあ。
来週さげてまた翌週さげてってなったら、あああの下げは下落トレンド開始の初動だったんだ。売って正解ってなる。来週それほど下げなくてまたあげて翌週もとにもどったら、あああの下げは絶好の押し目買いのチャンスだったんだ。落ちるナイフをつかみにいって正解だったよってなる。
なんでもかんでも下がってるのは、最初のコロナショックのときを連想させるから、この下げが暴落の初動かっていう気もするけど、どうなんだろうね。今買っても売ってもどっちも正解だしどっちも不正解。
投資はわからない。上昇や下落の波にのろうとするけど、波の動きは気まぐれすぎて翻弄されるばかり。
そうなると桐谷さん式が正解なのかもしれないですね。優待や配当をもらいながら長期に保有して上昇するのを気長に待つ。買ったらホールドし続ける。でもこれが簡単だというわけではないからなあ。投資は簡単で楽っていう方法はひとつもないですね。
わかんないんだよねえ。安いときに買って高いときに売る。いつが安い時なのか、いつが高いときなのかさっぱりわかりません。株価の適正価格さっぱりわかりません。上げすぎじゃないのか、もういくらなんでもなあっていうところで売ったら、そこからむちゃくちゃ上げていく。めちゃくちゃ下がって割安すぎるバーゲンだと思って買ったらそこから簡単に半分に下がる。
そんなことばかりです。暴落時に買えっていうのも、簡単じゃないんですよね。暴落がどこで底打ちするのかどこで止まるのかわからないんだから、暴落のいつ買えばいいのかはわからない。タイミングよく買えって言ってるのと同じ。上がる株だけ買え、上がる直前に買えというのと同じことで難しいのは変わりない。
株の買い時わからない。上がってる株は今は高値圏だから買えない。下がってきたら買おう。でも下がってこないから買えない。下がってる株は今が底なのかわからない。もっと下がるかもしれないから買えない。株価が横ばいで推移している銘柄はそのうち上か下に飛び抜けるからそれを待ってから買ったほうがいい。だから買えない。
結局、いつも買えないんですよねえ。株に買い時なんかないってのがなんとなくわかってきました。相場の上げ下げの波を読むことなんかできないんだから、相場の様子をみてどうこうするんじゃなくて、自分で買うか売るかを決めるしかない。スタートするかしないかは相場状況じゃなくて自分の中の問題だったんだ。
スタートしたらまずマイナス。含み損になることに耐える。また幸運にも含み益が増えていく場合でも、含み益が減ったり増えたりすることに耐える。どっちみち精神的に辛いことには違いない。それが投資。
なんかさ。投資と投機は違うとか、投資とギャンブルは違うとかいうけどさ、全然違わないような気がする。米国株投資を続けてFIRE達成しました、日本株投資で100万円から資産1億円こえました、そういう人がいるのは現実だけど、成功した1人の影に同じようにスタートして失敗した数十万の屍があるということを忘れてはいけない。
桐谷広人さんの本を読んで勉強します。本の内容は充実しています。どんな米国株があるのか、アメリカ市場の特徴や高配当株でダウの犬戦略の解説とか成長株のこととか、マンガや図を交えながら説明してくれてるので、米国株のことまったく知らない自分には役立ちました。
DMMブックスで「一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの米国株入門」を読む