インスタントラーメンの作り方を真似してみたらうまかった。
劇中、金城武が夜中に腹が減ってインスタントラーメンを作るのです。
麺の茹で時間とか温度とかにこだわって作るんだけど、
まず、麺を茹でたお湯を捨てる。
麺を丼にいれてそこに粉末スープのもとをふりかけて
麺とよく絡める。
そこに別のお湯を注いで食べる。
インスタントの袋麺を作るときに、
麺をゆでたお湯を捨てずにそのまま作るのが普通だったので、
麺をゆでるお湯とスープのお湯を別にすると
味がすっきりとして出汁の風味がよくわかりますね。
それと、ゆでた麺に粉末スープをからめるというのも、
こうしておくとスープの風味がよく麺にからむので
これまた味がよくわかっておいしくなる。
インスタントラーメンでも作り方ひとつで味がぜんぜんかわるもんですね。
まあ、ラーメンの作り方はこのへんで、
肝心の映画なんすけど、ラブコメですね。
平凡な。
ちょっと退屈でもある。
なぜ平凡で退屈に感じるかというと、
男と女が出会って、二人の気持ちを確認して、
さあ、これからどうなるかというところで話が終わるからです。
男女の関係が始まる前の段階しか描かれてない。
その部分を2時間やってるので、物足りなさすぎる。
男と女の仲って、始まってからのほうがいろいろあるわけで
ドラマになるのは、そっからなのに、
この映画では前置きだけで終わってます。
冷徹な美食家であり、
大金持ちでホテルを買収するのに世界各地を回ってる金城武が
腕の良いシェフであるチョウ・ドンユィの料理にであって
彼女にひかれていき、彼女も彼にひかれていき
あれこれドタバタする話なんすけど
そのドタバタだけをやってるのでけっこうきついものがあります。
一気に見るのはちょっとしんどかったかな。
コミカルにいろいろやるんだけどね。
金城武がハチに刺されて顔半分腫らすとか、前半は二人が追いかけっこみたいに
お互いくっついたり離れたり
反発したりとドタバタするのを見せていく。
後半、真剣になるっていうか、
わたしのことどう思ってるの、ただのシェフじゃ嫌なのっていう女心に
金城武が応えるのかどうかみたいな。
夕日を見ながら手をつないでハッピーエンドって、なんだかなあ。
大人の恋愛ものじゃないよなあ、このソフトな着地。
中学生の爽やか交際かよ!みたいな。
まあ、でてくる料理はおいしそうだし、
コミカルな金城武は楽しめるし、
チョウ・ドンユィは加護ちゃんみたいだし、
ブルテリアはかわいいで、見どころはあった映画ですかね。
ラブコメなのに男女の恋愛はイマイチで
一番よかったのはインスタントラーメンの作り方のシーンだけど。
夜食で作るシーンと、留置所で警備員に牢屋越しに作り方指南するシーンが
おもしろくてオススメ。
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