若手ナンバー1のギャンブラーなんすよ。町では負け知らず。大勝ちして相手が怒って襲ってきたりするぐらい勝つ。黒人の新聞配達かなんかの男の子が、キッド、賭けをしようぜって言ってくる。
壁にコインを投げて壁に近いほうが勝ち。キッドがあっさりと勝ちます。年季が違うんだよって笑うキッド。こういうお遊びみたいな賭けでも負けない。
そんででっかい金額を賭けるポーカーの賭場が開かれる。そこには最高のギャンブラーの称号、ザ・マンをもつ最強のポーカーの使い手が参加します。
今のオレならやつに勝てる。そう思うスティーブ・マックイーン。上り調子だし、若い力がある。このまま小さく賭けて小さく勝っても先がない。オレはザ・マンになるんだって。
そんで賭場での最後の対決に行く前に、彼女とのあれこれや、親友の嫁がちょっかい出してきたりとか、その親友がカードを配る役をやるんだけど、借金で脅されてキッドを勝たせるようにイカサマするように言われたりするのが描かれます。
そしてザ・マンとの対決。最初は何人かでやってたけど、オケラになってどんどん脱落者がでて、最後はキッドとザ・マン二人の対決になる。
ポーカーのことは役をなんとなく知ってるだけで、ゲーム進行とかはよくわからないので、どういう状況なのかはいまいちわからないんだけど、互角ですかね。
途中で休憩して寝たりとか、カードの配り役が交代したりとか、長時間ポーカーし続ける。イケイケのキッドのほうがちょい優勢か。ザ・マンはけっこう年寄りなので体力勝負ではキッドに分がありそうです。
それに親友がイカサマでキッドにいいカードを配ってるっていうのもあるかな。それに気がついたキッドはイカサマやめろって言うわけ。おれはイカサマなくても勝つからって。
ザ・マンにこてんぱんにやられたことを恨んでるやつが、復讐でキッドに大金を賭けて勝たせるつもりでイカサマを仕組んでる。
スティーブ・マックイーンは、そんなことすんな、おれは小細工なしで勝つんだっていってイカサマをやめさせる。確かにこのままいけばキッドが勝ちそうな感じではある。
まあそんで、ここが勝負どころだっていうときがやってくる。お互い有り金を全ベット。キッドは金が足りないとかで貸しまでして勝負。キッドの手は確かフルハウスかなんかで、ザ・マンの手はストレートフラッシュだったかな。
そんでキッドの負けです。
がーん!みたいな。あれだけ勝ちまくってたのに、一番の大勝負で負けてしまう。どれだけ勝とうが、ここぞという勝負どころで負ければ終わりです。
有り金を全部失った上に、借金まで背負うことになる。老獪なチャンピオンに誘い込まれて、大勝負にでてしまった若い未熟なギャンブラーという結果に。
賭場をあとにするキッドに、映画の冒頭でてきた黒人の少年が、賭けをしようぜって言ってきて、壁にコインなげるとキッドの負けです。
ツキに見放されたってことかあ。
うーん、なかなか厳しい映画でした。とにかく古く感じてしまう。キッドの勝負にかける緊張感みたいなものもあまり感じないし、映像の作りかたも古臭いし。
彼女が勝負を邪魔したくないとかで、田舎に一時帰るとか、イカサマやる親友の嫁がちょっかい出してくるとかの描写が長い。
ポーカーシーンも平坦な描き方だしなあ。スタッドポーカーに詳しければおもしろいのかな?ああいう、自分にいい手がきていて、相手もいい手がきてるときって、一番危ないですよね。
自分の手がクソなら簡単に降りれるけど、けっこういい手だし、相手もいいけど、まさか完成しないだろって、変な希望的観測でつっぱっちゃう。そして負け。
しかもその負けが、大負けで、たぶんあれからキッドが立ち直ることはないと思われます。ギャンブラーとしては再起不能。一回ツキに見放されたらおしまいだ。
まあ、彼女と仲直りできたら、彼女の田舎でのんびり暮らす人生がおくれるかもしれないので、ギャンブラーとして浮き沈み激しい人生をおくるより、そっちのほうが幸せかもしれないけどね。
日本でカジノができるからなのか、ポーカーを流行らせようといろんなとこがポーカー番組やってたり、芸能人がポーカーやったりしてますね。日本人が世界大会で優勝してたりするから、これからポーカーブームになるのかな?