消防士ってファイヤーマンっていうんでしたっけ?火を消すのがファイヤーマンだけど、この世界のファイヤーマンは焼火士で、文字通り火をつける人なのがおもしろいね。
インターネットみたいな電子ネットが発達してて、政府による監視と制御が施された世界です。AIアシスタントみたいなのが、家とか職場とかにあって、音声でいろいろ指示してました。一応プライバシーはあるみたいで、オフにすることもできる。
でもさ、あれでオフされてるとは思えないけどね。オフにしましたっていってて、実はずっとモニターしてるんじゃないか。
ディストピアもの。政府は、本があるから、多様な思想や文化が生まれて、それで衝突がおきる。だから書物は禁止し、われわれはひとつの思想のもと統一されるべきだ、それが平和であるという。
統制、コントロールされた世界こそがユートピアだという支配者。それを実現するための手先であるファイヤーマンのジョーダンだが、やってることにじょじょに疑問をもって……っていう感じです。
まあ、あんまりおもしろくはなかったですね。
政府に反抗する人々もいます。彼らはウナギと呼ばれていました。なんでウナギなんだろ。川底に隠れてクネクネしてるから、隠れて本を所有し、コソコソデータ化して保存しようとしてるのがウナギみたいってことなのかな。
マイケル・シャノンは隊長。マイケル・B・ジョーダンのことを、おれの秘蔵っ子だといって目をかけています。おれはお前だ、おれが司令官になったら、お前は隊長だと信頼している。ジョーダンのほうも、それにこたえる。
なんだけど、大きな摘発があって、大量の書物が発見されて、その所有者の女性が眼の前で焼身自殺をする。最後にオムニスという謎の言葉を残して。
お腹に本をいっぱいくくりつけてるのが、おもしろかったですね。本が爆弾みたい。
本棚からドストエフスキーの「地下室の手記」を抜き取り隠して持ち帰ったジョーダンは、タレコミ屋の女性のもとを訪れて、オムニスとはなにか、ウナギは何をしてるのかを知ろうとするってわけ。
書物はまだけっこうあるんですよね、この世界。ジョーダンの親の世代から、書物が禁止になったんだっけ。だからまだ書物のことを知ってる世代がいっぱい残ってる。
マイケル・シャノンも、AIをオフにして、紙にペンで文章を書いてみたりする隠れた趣味をもってるし。本を読む、書物、文章を書くことの快楽というか、良さを知ってる。
でも、政府にさからってどうこうするつもりはない。
ジョーダンは若いからなあ。まだ政府の洗脳がゆるかったから、ウナギに協力することにする。なんかよくわからんけど、書物を暗記した情報をDNAにのせてそれを拡散するとかいう、よくわからん計画があってそれをジョーダンが手伝います。
鳥にそのDNAをのせて、その鳥が放たれておしまい、でしたっけ?ついさっき見たのに、どういう最後だったか、あまり覚えてない。適当に見てたから。
原作に忠実な作りなのかな?華氏451は有名なので題名は知ってるけど読んだことはない古典のひとつですね。こういうの多いですね。
題名は知ってるけど、実際に読んだことはないっていうの。