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『運び屋(原題:The Mule)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


おじいちゃんの闇バイト。あんま期待してなかったけど、けっこう良かった。いやー、クリント・イーストウッドってこの映画のとき何歳なんだろう。高齢すぎてさすがにどうなんだろって心配だったけど、いつものクリント・イーストウッドでした。

クリント・イーストウッド演じる老人は、好き勝手やって家族をかえりみなかった男。花栽培の商売やってんのかな。品評会で優勝したりしてたから腕はいいみたいですね。でもインターネットの普及により商売はうまくいかなくなって農園は閉鎖。

行き場のなくなったクリント・イーストウッドは孫娘の家に顔を出す。そこでは結婚披露のパーティーかなんかやってて、妻や娘と顔をあわすんだけど険悪なムードです。

娘や妻とは険悪な仲です。自分ファーストで家族のことを後回しにし続けてきたクリント。人生を楽しむというのがポリシーでずっと自分中心でなんでもやってきたんすよ。

それで奥さんや娘はクリントを恨んでる。孫は楽しいおじいちゃんだと思ってて唯一の味方かな。

90歳で仕事もなくし、家族とは険悪。まあ、なにか見つけるさと去ろうとしたとき、パーティーの客の一人がいい仕事があるからやってみないかと声をかけてくる。めちゃあやしい。

運転するだけでけっこうなお金を稼げる仕事だということで、まあ、なんもすることないし、あてもないから、やってみるかと軽い気持ちで教えられた店にいくと麻薬組織のとこで、ブツを運ぶ仕事だった。

おじいちゃんの闇バイト開始です。ブツをのせて出発、指定されたホテルまでドライブして、鍵をダッシュボードにいれて1時間後にもどってくると、荷物は受け取られて、ダッシュボードにバイト代が入ってるという簡単なお仕事。

一度きりのつもりだったけど、何度もやることになります。やるごとにブツの量も増えて、バイト代も大金になっていく。

クリントに運び屋の素質があったみたいで、安全運転で違反切符きられたことなくて、イレギュラーなことがおきても、うまく対応できる機転も利く。元軍人だったというのも関係あるのかな、度胸があるおじいちゃんです。

まあ、それで闇バイト代で農園を買い戻したり、孫娘の学費払ったり、パーティー代出したり、火事で営業停止になった退役軍人のやってるお店の再建代をだしたりしてみんなに喜ばれる。

なんかすべてうまくいって、このままうまく回っていきそうって感じなんすけど、そうはいかないですよねえ。

裏ではDEAの捜査官ブラッドリー・クーパーが麻薬組織の捜査にのりだしていた。麻薬組織のほうもボスのアンディ・ガルシアが暗殺されて別のボスにかわったことでクリント・イーストウッドの扱いがかわる。

アンディ・ガルシアはクリント・イーストウッドが好き勝手やるのを黙認してて、おもろい爺さんだと気に入ってメキシコの邸宅に招待して接待とかしてくれてたんすよ。

仕事は問題なくこなす腕の良い運び屋だから、性格になんがあるのは見逃そうって感じのゆるい管理をしてた。

それが別のボスにかわると、仕事はこちらの言う通り、スケジュールもちゃんと守ってやれと管理がきつくなる。

まあ、それが普通なような気がするけどね。

闇バイトしてお金もはいって、家族との関係も良くなりつつあって、という状況が一変。麻薬捜査局に捕まる危険、組織から始末される危険にさらされる。そして最後どうなるかっていうね。

いやー、なかなかうまく出来てる。なにもかもなくしたところから始まって、いろいろ手に入れてうまくいきそうって感じになってから、後半、あぶなくなって緊張が高まって最後は泣かせてしめる。

なんてことないけど、いぶし銀の人情ドラマに仕上がってました。クリント・イーストウッドほんとに監督してんのかな?優秀なチーム“クリント・イーストウッド”が存在していて、クリントはOKだすだけなんじゃないかと妄想してる。

今作でなんかおもしろかったのが、クリント・イーストウッドがやたらとモテモテなとこ。ジジイなのにめちゃモテです。色男とか口が上手いとか、そういうんじゃなくて、やっぱ人生を楽しむのが持論の男なので、楽しげな雰囲気を醸し出してるのがモテにつながるんだろね。

一言多いジジイだけど、それが人を引き付けるって感じに描かれてた。

麻薬組織のやつらとも、なんかいつのまにか仲良くなってたし、ブラッドリー・クーパーともカフェでちょっと話しただけで、長年の知り合いみたいに打ち解けてた。

もてるってこういうことかみたいな。

年齢、見た目、お金なんかは関係なくて、その人がもつ、人生を楽しんでいるという楽しげなオーラがモテにつながるっていうかね。

自分ファーストで楽しんでる人って、なんかおもしろそうで愉快にみえて一緒に遊ぶには最高な人種。でも家庭人としてはサイアクだったりするんですよねえ。

奥さんが、あなたはいつも外に出たがってた、あなたにとっての世界は家にはなくて外にあったって言うんだけど、うわーなんかわかるって感じするなあ。

90歳になって大切な家族とともに人生を楽しむ道を発見したおじいちゃんのお話でした。



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