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『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(原題:Joker: Folie à Deux)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


悲しい。悲しすぎる。2時間以上悲しいのを見せられるだけだった。現実と幻想の綱引き。現実では惨めな囚人。幻想の中ではみんなのヒーロー、ジョーカー。現実から幻想へジャンプしようとしたけど、結局現実に留まるしかない。ジョーカーはアーサーであってジョーカーではないんだっていうね。悲しいなあ。

レディー・ガガとホアキン・フェニックスがばーんって表紙にのってるから、ダブル主演なのかなあって思ったけど、レディー・ガガは助演だった。

前作「ジョーカー」で5人殺したんだっけ、の罪で裁判待ってるホアキン・フェニックスの惨めな様子が描かれる。ホアキンガリガリで肩の骨が目立つ。

弁護士は精神異常だったという線でいこうと考えてます。アーサーの別人格がジョーカーで、犯行時はジョーカーだったから、アーサーには責任能力なしって感じ。

ホアキンはときどき妄想の世界に逃げ込む。そこがミュージカルで描かれてる。

現実はみじめな犯罪者。妄想の中では希望にあふれるジョーカー。

この2つの世界でゆれうごくホアキン・フェニックス。そんでレディー・ガガと出会います。レディ・ガガは何者でもないわたしでも、あのジョーカーと付き合えば何者かになれるって思って近づいてくる人。

死刑囚の花嫁っていうやつですね。

ホアキン・フェニックスのほうは、レディ・ガガがいてくれたら楽しいうれしいって感じで、彼女のことが好きになっていく。

そんで裁判になっていろいろ証人とかでてきて、ホアキンがこういう人でした、ああでしたこうでしたって証言される。普通の惨めなやつでしたって。

それを聞いてるホアキン・フェニックスは、いやそんなことない、オレはジョーカーだって頑張ってみるんだよ。

弁護士を解任して、ジョーカーメイクして自分で弁護をするとかやってみる。現実をこえて幻想の世界へ飛び出して、幻想を現実にしようともがいてみるんだけど、やっぱ無理ってなっちゃう。

ぼくはジョーカーじゃない、ただのアーサー、みじめなやつでしかないって言っちゃう。

ジョーカーにはなれませんでしたと。普通の惨めな男なんだと。

そんで裁判所が爆破されて、ホアキン・フェニックスが信者に助けられて逃げて、あの長い階段のとことでレディ・ガガに会う。

レディ・ガガは冷めちゃってる。ホアキン・フェニックスが自分はジョーカーになれないと宣言したことに、がっかりです。こいつ用済みだということで去っていく。ホアキン・フェニックスがジョーカーだったから、近づいたのに、

ジョーカーじゃない、ただのアーサーですっていうホアキン・フェニックスには用がないってこと。

ホアキン・フェニックスのほうは、君がいてくれさえしたら、ぼくは救われるんだっていう感じなのに、彼女は去っていく。

ただのまともな惨めな寂しい男だと、誰も受け入れてくれない。悲しすぎる。

そんで刑務所に戻るんだけど、ジョーカーの熱烈なファンの囚人に呼び止められて、あれこれ言われて刺されてホアキン・フェニックスは死んじゃいます。

倒れたホアキン・フェニックスの後ろのほうで、その刺したやつが、笑いながら自分の口を切り裂いているように見える映像でおしまい。

ジョーカー誕生の瞬間ってわけかあ。

ホアキン・フェニックスがジョーカーじゃなくて、ホアキン・フェニックスのファンがジョーカーになったってことかな。

オリジナルじゃなくて、オリジナルを信奉するフォロワーのほうが本物よりも危ないサイコっていうのは、なんか説得力あるなあ。

いやー、なんにしろ悲しすぎる2時間だったな。前作もたいがい勘弁してほしい悲しい映画だったけど、これはさらに悲しさしかない映画になってた。

いけすかないやつをぶちのめす、社会の常識をぶっ壊す、すげえやつだよジョーカーはっていうファンの願望だけが大きくなっていく。

ホアキン・フェニックスもその気になりかけるんだけど、やっぱり無理なんだと。可哀想なみじめなただの男でしかない。

ジョーカーになろうと思ってもなれない。ただの普通の不幸な男だから。そしてまったく救われない。

ジョーカーだとみんなよってきて話聞いてくれるんだけど、アーサーだと誰も相手にしてくれない。だからジョーカーになろうと頑張ってみたけど、無理なんすよねえ。

ジョーカーは別人格でもなんでもない。ただアーサーがピエロのメイクしてピエロの仕草してるだけ。仕事がピエロなだけなんだから、もともとアーサーしかいない。

惨めで寂しい男がいるだけ。悲しいね。

アメコミのキャラクターを2作も使って深堀りしたというのが画期的だけど、悲しいだけじゃないかって思ったなあ。もうええでしょって感じる。

アメコミキャラが悩んでる描写はもうええでしょ。お腹いっぱい。



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