まともな神経ではやっていけないのか、家庭に問題かかえてる人ばっかり。離婚問題とかね。仕事は生命の危険があるのに、憎まれ役というか悪役扱いされる仕事で理不尽なことが多い。
反感を買うことはあっても、感謝されることない。
仕事のストレスで家庭もうまくいかなくなって、その家庭の問題で、また仕事で余計なことしてみたいな負のループが出来上がってます。
そういうストレスな状況を描き出していくだけなので、おもしろい映画なのかというと、あまりおもしろくはないし、見どころみたいなところは特になかったですね。
見なくてもよかったかな。
でも、こういう状況に、日本もなってきている、いや、地域によってはもうなってるようなところもあるんだろうと思うと、映画というより身近の問題を描いているドキュメンタリーみたいにも見えてくる。
日本の未来の姿がここにあるような気がしちゃう。
移民問題の難しさ。治安が悪くなってるのが描かれてるし、そういう移民を排斥しろっていう過激な若者グループも出てくる。
機動隊のリーダーの息子がそういう組織に傾倒して入っちゃってる。父親の言うことをまったく聞きません。父親のほうもなんか諦めてるというか、疲れ切ってて、ずっと家庭を放置してたみたいなので、もう手遅れ。
このリーダーが暴動鎮圧のときに足を刺されて怪我をする。その犯人がわかったということで、そいつらのアジトを機動隊の仲間で襲撃することにする。
襲撃してボコボコにしてたら、息子がいた。若手隊員の内部告発によって、私的な暴力行為ってことで機動隊員はまずいことになる。
新人隊員は機動隊になればなにかできるんじゃないかって思って入ってきたけど、現状のひどさについていけなくなる。自分の母親が部屋の追い出しくらって、そのあとに不法移民が住んでるとか。
最初、かなり粋がってるんだけど、出動を重ねるごとに、目の前のやつに腹を立てて殴ってどうこうできることでもない、もっと大きな手に負えないことだとわかってくる。
だから、先輩連中が襲撃しようっていってるのにも参加しない。それでどうなるんだっていう諦めみたいなのがあるんだろね。
新人が現状のひどさに気がついて挫折するみたいなよくあること。
でも、今日もまた暴動の現場で機動隊員は出動ですみたいな終わり方。
機動隊員は、権力の犬と嫌われるし、犯罪者からは当然敵視されるし、暴力に暴力を用いても問題にされる。オレたちゃいったい何をしてるんだ。
自分の生活、人生もボロボロになりながら、また今日も最前線で命をはるっていうね。
なんか、日本も労働力がないから移民を受け入れてやっていくしかないみたいな話がよく出てくるじゃないすか。でも、そう簡単にできるもんじゃないなと。
そんな数字合わせみたいな目算で、生きた人間をどうこうするってうまくできるわけないよなあ。