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『イノセンツ(原題:De uskyldige/The Innocents)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


これは期待外れだったかな。大友克洋の「童夢」の実写化みたいだという噂を聞いてたから、変に期待してしまった。まあ、童夢っぽいけど、あまりにも間延びしすぎじゃないすか?団地で子供が超能力バトルするっていうだけの話に2時間使ってる。

30分ぐらいの内容しかない。戦いも静かな戦いです。大友克洋マンガみたいに、念力の衝撃波で壁にクレーターみたいな凹みができたりはしません。低予算なんだろなあ。

雰囲気で能力が発動しているのを見せる。なんか工夫してがんばってるなあって、覚めてしまう。じわーっと間を取ったテンポと映像。早く話をすすめてくれないかって20分ぐらいで思ってしまった。

やっぱりこれ、テンポ遅すぎないすかね。じわじわ進みすぎ。

団地に一家が引っ越してくる。妹のわたしと、自閉症のお姉ちゃん。いつも姉の世話をおしつけられて、うんざり気味の妹です。ちょっとした息抜きに、姉の靴にガラスの破片をいれたりする妹。なんかわかるなあ。

親は姉のこと優先で、自分のことは二の次。ずっとこうなのかと思うと、嫌がらせして気分転換するのも仕方ないかみたいな。そりゃ性格悪くなる。

まあそんで団地の男の子と友達になる。その子は、いいもの見せてやるよといって、石を念力で動かす。小さい石しか動かせないけどね。うわー、すごいすごいって感じで一緒に遊ぶんだけど、男の子がちょっとおかしいやつなんです。

ある日の遊びで猫を団地の階段から地面に落としてみる遊びをする。ここまでは妹もノリノリで悪ノリしてたんだけど、落ちた猫が死にはしなかったけど、足を引きずって死にかけになってるのを見て、男の子はためらいもなく首を踏み潰して殺す。

首が折れる音を、聞こえた?こんな音するんだみたいな軽い感じで平然としてる男の子。これにはさすがの妹もドン引きです。

またある日、女の子が自閉症の姉と仲良しになってる。女の子は顔の皮膚がところどころ色素がぬけて白い斑になってる子。姉の気持ちがわかるらしく、姉も女の子の気持ちがわかる。テレパシーの能力があるみたいなんです。

姉にも念力の能力があるのがわかり、男の子、女の子、姉妹の4人が集まって能力でどんなことできるのかを試して遊びだす。

妹にはなんも能力がないみたい。斑の女の子はテレパシーだけ、姉と男の子は念力とテレパシー両方いけるタイプ。

力はだんだん強くなってて、うまく使えるようにもなりだし、男の子は母親を殺す。毒親っぽい母親で虐待されてたから。

さらにはバカにしてきた年上の男の子を、人を操って殺す。人を操る能力を身に着けてるんすよ。まあ、これは映像的に作りやすいからそういう能力にしたんだろっていう予算的な関係のような気もしちゃうけどね。

エスカレートしていく男の子を、今止めないと大変なことになるってテレパスの斑の女の子が自閉症の姉と一緒に男の子を止めようと計画する。

それを感じ取った男の子は、テレパスの子の母親をあやつって女の子を刺殺しちゃいます。やられる前にやるというヤクザの抗争みたいな状況に。

こりゃやべえ、やらなきゃやられると腹くくった妹は、お小遣いで飛行機のおもちゃ買って、一緒に遊ぼうよって男の子を誘い出す。歩道橋の上から飛ばしてよと男の子に橋にのぼらせて、後ろから突き落とす。

超能力のない妹は物理攻撃です。

それでも死なない男の子。反撃で女の子はあやつられて車にひかれそうになるけど、手にガラス破片をもって握りこむことで意識をたもってなんとか、車にひかれるのは回避で足の怪我ですむ。

足にギブスして病院から退院して団地に戻ってきた妹。ベランダから下を見ると男の子がやってくる。最終決戦、姉と男の子の超能力パワーくらべがはじまる。

戦いが始まるんだけど、静かな戦いです。絵面は地味。足元の砂がブルブルふるえて動くとかそんな程度。団地の公園では、散歩に来てる家族やら、遊んでる子供たちとかがいて、普通の休日の団地にしか見えない。

そこで子供同士の超能力バトルが展開してるとは、大人たちにはわからない。

大人にはわからない子供の世界があるっていうやつです。なんかね、団地には能力もってる子供がほかにもいっぱいいるみたいで、姉と男の子がパワー比べしてるのを察知して、ベランダから様子をうかがってる子供がいたりしてました。

なんだこの団地。超能力キッズの巣窟か?というか、満たされない生活や身体的に欠落してるものがあるから、それを埋めるものとして、超能力が発現するという感じなので、あの団地にはそういう子供がいっぱいいるということなのか。

まあ、それで最後は妹が姉の手を握り、姉妹合体パワーが炸裂。男の子は心臓麻痺かなんかをおこして勝負ありです。

妹はギプスを砕いてたけど、あれは能力が発現したということなのかな。

これはちょっと期待外れだったなあ。

子供には子供の世界がある、大人にはわからないっていう描き方はよかった。超能力の見せ方はいまいち。間延びしてると思ってしまったスローテンポなところもよくなかったし。

全体的になんか工夫してがんばってるなって見えちゃったんだよなあ。

それとやっぱり大友克洋マンガを勝手に期待して、疾走感とかスピード感とか、そういうハイになるシーンがあってほしいと思って見てたから合わなかったんだろね。

大友克洋とか童夢とか思わずに、フラットな感覚で見たら、ゆっくりしたテンポでも気にならないのかも。



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