チャプター4ということで、ジョン・ウィックシリーズも4作目ですか。なんだかんだ、全部見てるような気がするけど、あまり内容は覚えてないですね。
1作目「ジョン・ウィック」が一番よかったかな?確か妻のために足を洗った伝説の殺し屋が奥さんが病気で死んで生きる気力をなくしたところに、ピンポーンって子犬のプレゼントが届いて、嫁からのメッセージであなたのことだからわたしが死んで落ち込んでるだろうと思って、この子をわたしがわりにかわいがってねって。
奥さんの形見であり、奥さんの分身である子犬によって癒やされるジョン・ウィック。
それで生きる気力をなんとか取り戻しつつあったところに、何も知らないロシアンマフィアかなんかの息子が、ジョン・ウィックを襲撃して車を奪って犬も殺したので、ジョン・ウィックが怒ってカムバックして復讐するって感じでしたっけ。
1作目は物語があったからよかった。そりゃ怒って当然だわって思うし、アクションもまだキアヌの体が動いているほうだったから見れたし。
2作目以降はなんかぜんぜん覚えてないんだけど、ジョン・ウィックが狙われる側になって、いろんな敵が襲ってくるというパターンがずっと続いてたんじゃなかったっけ。
アクションを見せるのがメインになって、物語が薄くなっちゃってて、アクションに興味がないとつまんない感じだったような。
それにキアヌ・リーブスの体がどんどん動かなくなる。もうね、見てて苦しいんだよなあ。やられ役の敵が待ってるのが見えちゃって気持ちが萎える。
よっこらしょって感じでキアヌが技を出すのを、やられ役側がじっとして待ってるのがわかっちゃうから、見どころであるはずのアクションシーンが退屈なシーンになっちゃってたなあ。
今作もそう。もうええでしょって。キアヌ、膝壊れちゃうよ~って心配になる。CGとか撮り方とかでもっとスピーディーな動きに見せることはできるんだと思うんだけど、そうはしないのは、キアヌの生アクションがこの映画の売りになってるからかあ。
まあ、無理やり理由をつけるとしたら、1作目では引退してて復帰したてだから、全盛期の動きはできないので、鈍い動きになってると。
2作目以降は、次々と敵が襲ってきて休む暇もなく戦い続けてるから、体ボロボロで動きがにぶいんだっていうふうに考えることもできますけども。
確か、このシリーズって時間は全部つながってるという設定じゃなかったでしたっけ。1の最後と2の最初は映画の中では間あいてなくて、2と3も4も全部時間的にはつながってる連続してる話じゃなかったかな、覚えてないけど。
なので4のキアヌがめちゃくちゃ疲れてるように見える動きでも、当然ではあるのだけど、じゃあなんで敵は元気なのに、キアヌ待ちをしてるのかっていうのが不自然になっちゃうし。
今回はアクションがいつにも増してボリューム多かったですね。キアヌが車に引かれまくったり、高いところから落ちたり、けっこうボコボコ。ヌンチャクとかもあったなあ。ドニー・イェンや真田広之も登場してアクションしてました。
ドニー・イェンはキレキレな動きしてたけど、真田広之さんはけっこう年取ったなあって感じの動きだったですね。まあ、真田広之さんも、若いときのイメージのままでこっちは見てるけど、けっこう高齢だからなあ。
それにいつものように、真田さんが死んでしまう役なのが、なんか笑っちゃうね。真田さん、ちょい役で出てきて少し盛り上げて死んですぐに退場っていう役ばっかりだ。
ドニー・イェンは盲目という設定なんだけど、その設定いるのか?ってちょっと思った。普通に見えてるだろっていう動きするし。
盲目ならではの戦い方をするシーンも一応あります。壁にセンサーをとりつけて、敵が通ったらセンサーにひっかかってピンポーンって音がなって、その音を頼りに敵を撃つとかね。
それぐらいかなあ。盲目設定いらんかったような。ポーカーとかしたりもしてて、もうええでしょ、見えるってことでって思ったなあ。
それで今回はなにかというと、ジョン・ウィックが完全に自由になるためにがんばるって感じでした。ずっとこの先襲われ続けても困るっていうことで、なにかこれを終わらせる方法がないかと。
そしたらあると。1対1の決闘で勝てばすべての支配から自由になるという伝統のルールがあると。じゃあ、それでいこうということになります。
決闘を申請する資格を得るには、資格をもってる組織の仲間として認められなければならないとか手続きするためのあれこれがあるみたいです。
申請手続きをやろうとする間も、敵ボスからの刺客が送り込まれてきて休む暇なしです。盲目のドニー・イェンが娘を人質にとられてジョン・ウィックを襲ってくる。なんか昔なじみで知り合いらしいですけど、詳しいことはわからん。
真田広之は大阪の梅田ホテルの支配人で、これまたジョン・ウィックと昔なじみでジョン・ウィックをかくまっていたんだけど、それで襲撃されて死んじゃう。
大阪の描写がおもしろジャパンな感じで楽しかったです。相撲レスラーとか出てきて楽しいね。ネオンの看板に初志貫徹ってでかでかとあって、真田広之のモットーが看板になってる!って笑っちゃったね。
厄介者のキアヌを拒絶せず、どうなってもキアヌとの恩義の関係はかわることがない。初志貫徹する真田広之ってことを看板で表現するとはやりますなあ。
あとはなんだっけ、犬をつれてる追跡者とかいう賞金稼ぎのやつもジョン・ウィックを狙ってました。こいつはジョン・ウィックを助けたりするんです。
ジョン・ウィックにかけられた賞金がつり上がって希望額までいったところで、自分がジョン・ウィックを殺して賞金もらおうって思ってて、それまではジョン・ウィックに生きててもらわないと困るから助ける。
最後、すげえ賞金額になったから仕留めようとするんだけど、ジョン・ウィックが犬を助けてくれたことでやめて傍観者になります。犬好きは殺せねえってことかな。ジョンも犬好きだからなあ。
決闘の場所に行く前に、すげえ階段があるんですよ。222段だっけ。そこを敵を倒しながらのぼっていくキアヌ・リーブスの膝はもう限界超えてるよ。
登った~と思ったら、突き落とされて下までゴロンゴロン階段落ちして振り出しに戻るとか、絶望したなあ。ドニー・イェンとなぜか共闘して一緒に階段をまたのぼっていきます。
決闘の相手はドニー・イェンなんすよ。敵は代理を指名できるシステムなので、ドニー・イェンとキアヌ・リーブスが決闘することになってる。
そして古式にのっとったピストルでの決闘です。60歩だっけ離れて銃を撃つ。どちらかが倒れなければ、近づいてまた銃を撃ち合う。
それでキアヌ・リーブスが倒れる。ははは、オレの勝ちだ、おれがトドメをさしてやるとでしゃばって銃をもってキアヌを撃とうとする敵ボスをキアヌが撃ち返して勝利です。
キアヌは最後の一発を撃っていなかったのです。これでキアヌが勝利で自由になった。
美しい朝焼けだっけ、夕焼けだったかな、どっちか忘れたけど、マジックアワーの光につつまれてキアヌは階段に腰掛けてやっと自由だと目を閉じる。
場面がかわって、ジョン・ウィックのお墓があって、妻の墓のとなりにあって、墓には妻を愛したものと刻まれておしまい。
自由になるには死しかなかったのだという結末かな?
お疲れ様でした。
ブラック企業ジョン・ウィック株式会社は社長のキアヌ・リーブスが会長になって一線を退きますが、フランチャイズ展開で「バレリーナ」など若手俳優を使った作品展開をしてジョン・ウィックシリーズは存続しますのでよろしくお願いしますってか。
このジョン・ウィックシリーズのスタントアクションチームはそうとう大規模で長期間このシリーズで食ってたと思うから、すぐに解散ってわけにもいかなそうだね。
スピオフが続くかは、アナ・デ・アルマスの「バレリーナ」がヒットするかどうかにかかってる。
チャプター5とか普通にキアヌがやってる可能性もありそう。でもジョン・ウィックシリーズならやっぱり1作目がおすすめですかね。