でっかいエメラルドみたいなお宝を得る鍵が花婿。女王に花婿を捧げるとお宝ゲットできるという伝説があって、ひろしが花婿として選ばれてしまう。足の臭さで。それでみさえが頑張る。新婚旅行のやり直しで旅行に来たのにケンカしちゃって関係はぎくしゃく。
ひろしはわけのわからない儀式で花婿に選ばれちゃうし、野原一家がバラバラになる危機。それに立ち向かうみたいな話。これは子供は見ておもしろいのかなあ?大人をターゲットにした企画に思える。
挿入歌でひろしやみさえが福山雅治やMISIAをカラオケ的に歌ってる演出も、子供にとってどうなんだろう。ただ下手な歌が流れてきたぐらいにしか感じなさそう。大人は若いときのときめきを取り戻そうとしてる二人という演出だってわかるから、おもしろいと思うけど。
劇場版が20年以上も続くと、最初のほうの映画を見てた人はもう大人になってますよね。20歳後半とか30歳代なかばとかですか。親の側になってる。そういうちょっと中年に足突っ込みかけてるクレヨンしんちゃんチルドレンをターゲットにしようって感じが見える。
小さい子供が夫婦の倦怠期の危機を見せられておもしろいと思うかな。子供がちょっと背伸びして大人の世界を知るというのをこえてるような。子供置いてけぼり。
あとなんといっても、しんのすけの声優が交代したことですよねえ。これはどうなんだろう。自分はおなじみのキャラの声優の交代は歓迎というか、どんどん変わったほうがいいと思うほうなんだけど、変わるとなかなか慣れないもんですね。
違和感がすごい。なんだろう、クレヨンしんちゃんのものまねしてるように聞こえちゃうっていうね。しかも下手なものまねに感じてしまう。真似しようとして、表面上は同じ雰囲気でモノマネできてるけど、全然似てないなって思っちゃう。
これはどうなんだろう。声質、演技、ともに初代の人と同じ路線だから、どうしても初代とくらべてしまう。声優を交代させるときは、声質も演技の仕方もまったく違う路線に変えてほしいっすね。
どうも固いというか、演技がフラットすぎるというか、ユーモアがないというか、そういう感じに聞こえちゃったなあ。気持ちが声にのってないように聞こえた。まあ、これは慣れの問題で2代目の声や演技が続けば、これはこういうもんだと定着していくんだろう。
長期続いている人気アニメの声優問題ってありますね。声優が高齢化しちゃって若いときのような声が出てないけど、もうキャラと一体化しちゃってるから交代もできないみたいな。アニメキャラは年とらないけど、声優は年とるからどんどん違和感が強くなっていく。
クレヨンしんちゃんもひろし役とかは交代してたんだっっけ?他にも脇役は交代してると思うけど、みさえとか主要キャラはあんまり交代してないみたい。
連続して劇場版シリーズを見てると、やっぱ初期の作品のほうがいいんですよ。声優の声の張りとか演技力、絵の適当さ加減とかさ。最近になっていくほどに、声優の衰えときれいで精密だけと味のない絵が気になってきます。
絵もだんだんつまらなくなってきてる。今回の動物の絵はどうなんだろう。コアラとかエミューとかでてくるんだけど、戯画化してない。図鑑の写真を模写したみたいな絵でマンガのキャラとしての絵になってなかったです。
声優の演技も気になるんだよなあ。ひろしやみさえが真面目なセリフを真面目なトーンで教科書を読み上げるみたいに言うことが多くて、なんかユーモアがないって最近の回は毎回思う。初期はおふざけがたっぷりあってからの、お真面目がちょっぴりだったからよかった。
ずっと真面目なんだよなあ。まあ、時代の変化ということなのかな。ふざけちゃいけない雰囲気。気軽にふざけられない。時代にあったふざけ方がわからない。だから、真面目にやるしかないみたいな。