春日部に中華街があってそこが舞台になってます。まさおくんがそこでぷにぷに拳というカンフーを習ってて、しんのすけたちも習うことになる。ぷにぷに拳とは全身の力を抜いてやわらかい心で戦うカンフー。
しんのすけがいつもやってることがぷにぷに拳と重なる部分がおおくて、しんのすけは簡単に究極奥義まで習得してしまいます。やわらかで柔軟な気持ち、すべてを受け流すようないい加減さ。なんだろ、そういう余裕が大事という話でもあったかな。
強大なちからを持つものは、凝り固まった視野の狭い心ではいけないという教訓。権力をてにして権力の玉座についたら、自分の考えにあわないものを処刑しはじめるのが人間の常。
カンフーのお姉さんが出てくるんだけど、ブラックパンダラーメンと戦うことに夢中になりすぎてぷにぷに拳の究極パワーを手に入れたら、みんなを成敗しはじめる。こりかたまった柔軟性のない心の持ち主がパワーを手に入れたらパワーに振り回されてしまうっていうね。
その凝り固まった心をときほぐすのが、フォークダンスっていうのがなんともバカらしいけどよかったかな。みんなでジェンカ踊って楽しいね~ってそういうゆるさが世界を平和にするんだみたいな。
まあ、なんだろ、まさおくんが闇落ちして敵になっちゃうとかいう展開でもよかったかな。先にカンフー修行を始めたのに、あとから始めたみんなにどんどん抜かれていくまさおくんの絶望感。劣等感にまみれたやつが、巨大なパワーを手にしたら恐ろしい暴君になっちゃうだろね。
闇落ちしたまさおをしんのすけのゆるゆるな心持ちが救うみたいな。そういう話も見たかったかな。劇場版シリーズでかすかべ防衛隊が敵になっちゃう展開とかありましたっけ?
ちからによる押さえつけでは幸福や平和はやってこないというメッセージ。まあ、そんな感じですかね。ブラックパンダラーメンは食べてみたい。人々が熱狂してとりこになるんだからそうとううまそう。今日の昼ごはんはラーメンだ。