学園モノミステリーですね。オペラ座の怪人みたいな要素もあったかな。金田一少年の事件簿っぽさも。古びた時計塔に尻を吸う吸ケツ鬼が出没する事件が起きていた。シリを吸われたものはおバカになってしまう。
前半は学園のシステムと登場人物の紹介。中盤以降、事件の推理、解明に入ります。エリートをまじめに目指す風間くんと、いつものようにふざけるしんのすけが仲違い。なんか風間くんは小学校をお受験するらしくて、しんのすけたちとこの先分かれることになるのが心に引っかかってる。
いつまでも一緒にはいられないんだ、っていうね。青春の悲しさの部分ですかねえ。楽しい時間、楽しい仲間は永遠ではない。最後に焼そばパン買いマラソンをするところに、青春の失われる美しさみたいなのを盛り込んでました。
ミステリーのほうはというと、犯人がわかってしまえば、なんだそれっていう、これまた青春の話というかね。若い男の子の変な愛情表現が引き起こした怪事件だった。結局、すべては青春。青春の無様さが産んだ話。
陸上をやめちゃった女の子の話も青春ですね。青春はカッコ悪い。一生懸命走れば走るほど変顔になって、それを笑われるのが嫌で陸上をやめちゃった。一生懸命やってる姿は、他人から見れば無様で格好悪くて笑えるかもしれない。
でもそれを気にして、やりたいことをやめちゃうのはどうなのっていうね。格好悪くて当然、それが青春だっていうとこまでいけたら幸福。人の目を気にして思い悩むのが青春ですよねえ。
エリート学園は監視された中で減点をしないことでポイント稼ぎができる生徒をエリートだと教育していた。減点方式、ポイント稼ぎがほんとうの高みを目指す教育なのかという話でもあり。青春ドラマとミステリードラマの融合の回だったなあ。
まあ、青春は謎であるというのをクレヨンしんちゃん風味でエンタメしたっていう感じですかね。クレヨンしんちゃんって登場人物が年取っていくタイプのマンガでしたっけ?いつまでも同じ日常を繰り返す系だと思っていたけど原作ではどんどん大人になっていくのでしょうか?
クレヨンしんちゃん小学校編とかになっていくのか。ひまわりって最初からいたっけ?漫画読んだことないからよくわかんないけど、途中から出てきたんならしんのすけたちも少し年取ってるってことですよね。