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『パブリック 図書館の奇跡(原題:The Public)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


いろいろな要素はそろってるけど、それがうまく活かしきれてない気がしました。エミリオ・エステベス監督・脚本・主演。材料はそろってる。それの料理の仕方がいまいち。その話それで終わり?って感じのがっかり感がある。

寒波が訪れ凍死するホームレスもでてくるような季節。シェルターは足りず路上で過ごすホームレスたちの避難所は図書館。オープンから閉館までは温かい暖房のきいた館内で過ごせるが閉館になると外に出ないといけない。

そんなある日、ホームレスたちは団結して図書館を占拠する行動にでます。図書館職員のエミリオ・エステヴェスは成り行きで彼らと行動をともにすることになり……。なんかおもしろそうでしょ。

おもしろそうな展開だし、いろいろとキャラもいるし、出演者もアレック・ボールドウィン、クリスチャン・スレーターとかけっこう有名所出てるしでおもしろそうなんだけど、映画自体はあんまりおもしろくありません。

設定はいいんだけどなあ。元ホームレスで犯罪歴もあるけど本に接することで立ち直って図書館職員やってるエミリオ・エステベス。検察官で市長選に打って出ようとしてるクリスチャン・スレーター。刑事のアレック・ボールドウィン。

アレック・ボールドウィンの息子が行方不明でホームレスになってシェルターにいるんじゃないかって探してて、その息子が図書館占拠の中にいるっていうことで、どうなるんだろって期待するじゃん?どうにもならないわけ。エミリオ・エステベスを殴って退場して終わり。え?アレック・ボールドウィンと息子の話なんかないのかみたいな。

ホームレスたちになんの同情もなく強硬な態度でことを収めようとするクリスチャン・スレーター。クリスチャン・スレーターに一泡吹かせるみたいな爽快な展開はとくになし。

エミリオ・エステヴェスの同僚の女子とか、エミリオ・エステヴェスの家の大家の女とか女キャラクターも出てくるけどとくになんかあるわけでもないしなあ。

キャラクター設定はしっかりあるけど、物語のなかでそれがなにかからんでくるかっていうととくにからんでこないみたいな。大家の人はエミリオ・エステヴェスから動画を受け取ってメディアにわたす役割があったけどね。

そのなんていうか、図書館占拠もどうも煮え切らない。ホームレスたちが抗議の声をあげる自発的なデモなんだけど、外にいる警察やメディアは不満をもつエミリオ・エステヴェスが扇動してホームレスを人質にして立てこもってるみたいに思ってる。

メディアも野心バリバリのレポーターはもらった動画をセンセーショナルに煽り立てるだけで、どうにかこの事件を大事件にして目立とうとする。

その誤解がどうなるのかって興味深く見てたけど、なんだかうやむやでよくわからないまま終わります。よくわかんないんだよなあ。

最後、いよいよ警察の強硬な突入が始まるっていうときに、エミリオ・エステヴェスが考えたのが、みんな全裸になって歌うという作戦っていうのもよくわからない。冒頭に図書館で歌ってるやつがいるなって見に行ったら全裸で歌ってるやつがいて警備員が手出しできなくて困るっていうのをヒントに考えたんだろうけど、どういうことなんだろ。

全裸の人間には警察もひどいことできないっていうことなのかな?裸だと無抵抗、非武装であるということがまるわかりになるから、この占拠がデモであるという証明になるっていうことなのかな?

それでみんな逮捕されて護送されていく。これで世の中がなにか変わるのかというとどうだろうって感じなんだけど、やってよかったとエミリオ・エステヴェスもホームレスたちも思ってる。全裸で手錠されて連行されて前科持ちになる最低の状況だけど、なぜかみんな晴れやかな気持ちになってるのがいいね。

やっぱそうだよなあ。こんなことしてどうなるの、こんなことしても何も変わらないって思ってなにもしなかったりするけど、声を上げて行動してみれば自分の心はなにか変わるかもしれない。

世界が変わんなくても自分の気持ちが晴れたらそれはいい日じゃないかってね。


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