どんな少年時代を過ごしていたのか、どんな父親や母親に育てられたのか、けっこう真面目な伝記映画って感じでちゃんとシリアスにやってました、前半は。
工場勤務の父親はアル・ヤンコビックのことを理解せず、音楽なんかとんでもないって否定する。でも音楽好きなんだってことで、隠れてアコーディオン弾いてたアル・ヤンコビックの少年時代。
大学生になって親元を離れたことで自由を手に入れる。ルームメイトたちに、親の目をきにせずやりたいことやれよってうながされて、
ラジオから流れるナックのマイ・シャローナを聞きながら、ボローニャサンドを作っているとひらめいて、替え歌を即興でおもいつく。ボローニャサンドを作って食べる歌詞にしたマイ・シャローナの替え歌マイボローニャ。
すげえぞって盛り上がってみんなでトイレで録音してラジオにおくったら、DJが気に入って放送。すぐに話題になる。レコード会社と契約しようとするけど、こんなんじゃ話にならん、もっと経験積んで出直せと言われてしまう。
ライブハウスで歌って大受け。奇妙な人間に目をつけるプロデューサーが応援してくれてレコードを発表。大ヒット。替え歌がプラチナ・ディスクを獲得するブームを巻き起こす。
アル・ヤンコビックが替え歌を歌うと原曲も売上が倍増するので、アル・ヤンコビック効果と言われるほどの人気に。
ここらへんまでがほんとの自伝かな?
こっから後半がおかしなことになっていきます。替え歌はもうやめだって言ってオリジナル曲を作って大ヒットになる。だけど、その曲はイート・イットなんすよ。オリジナルじゃないけど、映画の中ではオリジナル曲っていうことになってて、
マイケル・ジャクソンが逆にイート・イットを替え歌でビート・イットにしてあとから歌ったという展開になってます。
アル・ヤンコビック効果をねらってマドンナが近寄ってくる。それで二人は恋人になります。マドンナと接点あったんかな、ほんとに。なかったような。
ライクアバージンをライクアサージェントって替え歌にはしたみたいだけど、恋人ではないですよね。そんな感じで後半は完全にフィクション展開です。
だとしたら父親と和解したという展開もフィクションで、現実では和解してないってことなのかなあ。まあ、どうでもいいけど。
主演はダニエル・ラドクリフ。クセのある役柄ばかり演じる奇妙な役者になったダニエル・ラドクリフだけど、この映画も変な役だったなあ。
アル・ヤンコビック役であり、アル・ヤンコビックがもしもこうだったらというフィクションを演じる。奇妙な役だ。
麻薬王の手下とダイナーで乱闘したりとか、麻薬王に誘拐されたマドンナを追って麻薬王のとこにのりこんでやっつけてしまったり。
マドンナが麻薬王の後釜になって、グラミー賞で受賞したアル・ヤンコビックを暗殺させたりとか、はちゃめちゃな展開で終わる。
エンドロールでアル・ヤンコビック本人の写真で少年時代や親やバンドメンバーとの写真が映し出されるんだけど、これも最初はほんとの写真っぽいんだけど、
途中から雑な合成写真みたいになって、ビートルズのメンバーと一緒にうつってたり、暗殺された瞬間の写真とか国葬みたいなのでレーガン大統領がいたりとか、嘘のおふざけになってました。
まあ、おもしろい映画なのかっていうと、あんまりかな。けっこう退屈した。アル・ヤンコビックのファンなら楽しめるかもしれません。見るとしても前半だけでいいかも。