羊人間ですよ?笑っちゃうんだけど、笑えないというか、大真面目。アイルランドの山奥で牧羊してるノオミ・ラパス夫婦。羊の出産にたちあうと出てきた子羊が普通の羊ではなかった。しっかり観客にはどんな羊なのか見せません。普通の羊かな?って一見見える。
夫婦はなぜかその子羊を大事にベッドに寝かせて、自分たちの子供のように育て始める。子羊を産んだ母羊がメエメエ鳴いて、子供を返せというように圧をかけてくる。ノオミ・ラパスは知らん顔。
そんで子羊の姿がわかるんだけど、半分人間の羊人間なんすよ。頭と片腕が羊で、そのほかが人間。うわ~、なんだこれはって、ちょっとバカバカしいゆるキャラみたいで、笑っちゃいそうになるけど、ノオミ・ラパスたちの鬼気迫るまじめ演技で笑える雰囲気ではありません。
母羊が半分人間の子羊を連れ出して山のほうに行っちゃう。それを探して連れ戻すノオミ・ラパス。近づくな!って鬼の形相で怒鳴りつける。そして銃で母羊を撃ち殺します。こわ~。
得体のしれない半分羊人間も怖いけど、それを子供のように育てる夫婦も怖い。まったく相談とかしないし、これはなんだとか戸惑いもしない。当然のように自分たちの子供のように羊人間を育てる。
そこに夫の兄が転がり込んできます。兄貴が半分人間の羊人間を見てびっくり。それを子供として育てている弟に、どういうことだ、あれはなんだって聞くけど、おれたちの幸せを邪魔しないでくれと聞く耳もたない弟。
うーむ、なんだ、こいつは、バケモノか?って兄は原っぱに子羊を連れ出して、銃で撃って殺そうかって思うんだけど、子羊の顔見てると、なんだかかわいく思えてきたのか殺すのをやめて叔父として仲良しになっちゃいます。
トラクターのって、一緒に釣りにでかけるような関係に。なんだこりゃ~。ほのぼの一家。でも子供は半分羊人間だけど。
夫婦には娘がいたみたいなんだけど、死んじゃって、そのかわりに半分子羊を育ててるみたいです。
半分人間半分羊の子羊もすっかり人間の生活になじんで、朝食の用意を手伝ったりしてたのがなんか可愛かったです。
鏡かなんかを見て自分の姿がノオミ・ラパスたちとなんか違うなあって違和感を感じているかのようなシーンもありました。
で、子羊の父親であるであろう羊男が怒りの登場。筋肉ムキムキの羊人間。牧羊犬を殺し、ノオミ・ラパスの夫を殺し、子羊を連れ去ってしまう。
残されたノオミ・ラパスはオロオロ。おしまい。因果応報っていうやつですか。羊男の妻を殺し、子羊をさらった報いをノオミ・ラパスはうけてしまったってことか。
ほとんどセリフないし、静かにたんたんとしたトーンで描かれていくので、すごい意味ありげな作品に見える。でも半分羊人間だぜ?
とんでもないC級感がただよっても良さそうなもんだけど、そうなってないのがすごいです。内容はどうだろ。あんまりおもしろいとは思わなかったかな。
復讐の羊男映画。